最強男装少女の物語 part19

873話　ストゥラオの対処法 ページ32

ドウッッ






敵を確認したのはモスカだけではない



ツナもモスカとの間合いをつめていく





ゴオオオオオオッ






互いに一直線に突っ込む






ギカッッ




ギュオッッ






すれ違いざまの一瞬で一体のモスカを捕え、他のモスカと切り離す




グンッ




ガギャッッ




捕えているモスカの首を掴んだまま、天井で頭を削る




ギャギャギャギャギャ




鈍い音をたてながら、すごい勢いで削られていく



この攻撃の仕方は、ツナにしては珍しい


いつも相手の生死を気にかけ、最後まで命をとらないとしている彼がなぜこんなにも容赦ない攻撃

をしているのだろうか




その理由は、アジトで立てた作戦会議にあった ―――――――








殴り込みの作戦会議


会議の議題の１つとなったのは、脅威の１つとなるモスカの進化版、『ストゥラオ・モスカ』


モスカの数十倍もの戦闘力を持つストゥラオ・モスカは、副隊長レベルにもなる為、充分な対処法

が必要だった







「近づくな」







ラル「それがストゥラオ・モスカの対処法だ」



モニターに映るストゥラオ・モスカの設計図を背に説明を続ける



ラル「ストゥラオ・モスカは最新の蓄炎(チャージ)システムを搭載することで動力の無人化に

　 成功した初の対匣戦闘用の機体だ」



以前までは死ぬ気の炎が必須とされたモスカは、燃料となる人が必要


当然、燃料切れ(炎切れ)―――――― いわゆる燃料の人が死ねば使えなくなる


これゆえにモスカとは人道から外れたものとされ、以後使用するのは禁忌とされてきた


だが、これを開発した軍隊は使えないものを放っておくのではなく裏社会のマフィアに売り捌いた



これを人道から外れた性根の腐ったマフィアが使うようになり、今やミルフィオーレは充電した炎

を使うことによってモスカの無人化に成功



ラル「体躯は前世代より大型化され、戦力も攻守ともにゴーラが比較にならぬほど強化されている

　 まず２万層から、ナンコンボジットアーマーは、あらゆる衝撃や炎をものともしない。

　 抜きもこの堅牢な装甲を生かした近接用のものも多い」



と、途中で説明を止めると、ツナを睨む



ラル「沢田！！何がおかしい？」



ツナ「！」



皆が真剣な表情で話しを聞くのに対し、ツナが１人だけ笑顔だったのだ

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