最強男装少女の物語 part19

867話　色んな失態 ページ26

ヴー ヴー ヴー ヴー




入江「まず、このやかましい警報を切ってくれ！！」



メガネを外し、綺麗に拭く



入江「ボンゴレアジトへ偵察を送れ！！少人数でもいい！！」



チェル１「はっ」



入江「警備システムサーバーへは、Ｃランク以上の兵を回せ！！」



隊員「了解っ」




一通りの指示が終わり、再び疑問に向き直る



入江「だが、なぜ今まで気付かなかったんだ・・・・。監視カメラには映らなかったのか」







「カメラに偽景フィルターをつけられてっからね」







入江「！」



女性の声が響く




パッ




画面が切り替わると、ホワイトスペルのアフロヘアーの女性が現れた



？？「ハーイ 大将」



入江「アイリス！！」



妖艶な風貌をしている彼女の名は『アイリス』


このような容姿をしていても、第１２部隊 カメリア隊の隊長を務めている



アイリス「あいつらの通ったルートにはいつもと変わらぬ光景が映し出されるように、

　 このフィルターが設置されてたんだよ。

　 ま、ステルスリング使えば、取り付けは可能だぁね」


(※次から アイリス → アイ)


くるくると彼女の人差し指にはフィルターが回っていた



入江「アイリス、お前 奴等の侵入に気付いていたのか！？」



アイ「いんや、アタイが気付いたのは異変だよ。格納庫に振動があった時に映し出された画像の

　 一部に欠けがあったもんでね」



映された格納庫の画像をよく見てみると、確かに鉄の一部が溶けていた


さすが、隊長とだけあって、鋭い洞察力だ



入江「格納庫？」



チェル１「はっ 周辺から振動が確認されたのですが私の判断で入江様には ・・・・・・

　 申し訳ありません」



頭を下げながら謝る



アイ「色んな失態(ポカ)が重なっちまったようだねぇ」




パッ





格納庫全体のカメラに切り替わると、アイリスの横にはボロボロで縄で

拘束されたデンドロが映った



入江「！！ あいつはデンドロ・キラム！！！」



アイ「ただ、この異変に気付いたのはアタイだけじゃなさそーだよ。

　 あん時の様子じゃ、ジンジャーやターバンオヤジも気付いてたねぇ」




ブブッ




アイ「んん？」




途端に、モニターが掠れ




ザザ――――― ……





雑音だけが聞こえるモニターになってしまった

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