番外編 ��9 35 『そこまで』 ページ9
「はーい、そこまで」
「「「「！！！！！」」」」
カイナの首の肉が裂けた
そう全員が思った
しかし、現実とは違いカイナはAの元にはおらずのんきな声を発した男の腕の中にいた
男は人の良い笑みを見せ、気絶しているカイナを抱いたままゆっくりとした足取りで歩く
貴「・・・・・・・」
ヒュヒュヒュッッ
しかし、当然ながら黙って見過ごすはずがない
静かな怒りをナイフに乗せるが、男は片手で受け止めた
貴「・・・・・・」
男「物騒なことはやめた方がいい」
『じゃないと・・・・』という言葉に続け、指を動かした
ゆら・・・・
貴「！！」
ガシッ
ドガッッ
後ろで気絶していたはずの式神が、あろうことか主人であるAを拘束した
完全に不意を突かれ、顔を地面に叩きつけられる
式神のフルパワーにより、地面にはヒビが入った
貴「ぐっっ・・・・・」
口や鼻から血を流しながら顔を持ち上げるが、手足も拘束されている以上、それが精いっぱいだった
皮肉なことに、ガイアが施した札で式神を紙に戻し無力化することができない
僅かに上がった顔で見ると、男はカイナを引き渡していた
ドゴオッッ
男がこちらを向いたと同時にAの顔が地面にめり込む
ガラっ……
髪を掴まれ無理やり顔を上げさせられた時には、男は目の前でしゃがんでいた
カイル達の気配はどこにもなかった
男「やぁ、ハジメマシテ」
血を横に吐きだし不敵な笑みを見せる
貴「初対面の奴に随分な挨拶だな」
男「キミと話しをするにはこのぐらいは必要じゃないかと判断したまでだヨ」
貴「・・・・・・人の物(式神)に何しやがった」
男「そんなに睨まないでヨ。ちょっと借りただけだろ？」
貴「あいつらはどこだ。あの数秒で気配がこうも消せるはずがねぇ」
男「彼らは安全な場所に移動させた。ここにいるとキミに殺されそうだからネ」
貴「・・・・・・解せねぇな」
男「ボクが急に現れたこと？キミの式神を勝手に借りていること？
それとも彼らをかばかってこと？」
貴「全部だ」
男「教えると思う？」
貴「いや ―――――――
力づくで聞く！！」
番外編 ��9 36 『観察』→←番外編 ��9 34 『余地』
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結由 - 夢主が骨折するか、夢主が高熱でツナが恋人で看病てきなもの (2016年3月3日 11時) (
レス) id: 3baa380e63 (このIDを非表示/違反報告)
ワオン - もう一回骸との絡みが見たいです！ (2015年11月1日 18時) (レス) id: d805c1cb1e (このIDを非表示/違反報告)
ブルーハワイ - 山本と夢主の話が見たいんですがお願いできますか？ (2015年10月25日 23時) (レス) id: b29f631dee (このIDを非表示/違反報告)
**Juuto**(プロフ) - 龍さん» ありがとうございます！とても面白かったです！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: cf90b7d313 (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - 風の知らせさん» リクエストありがとうございます！全力でお書きしますね＾＾ (2015年8月23日 9時) (レス) id: 1c9d0ebd24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍 | 作成日時：2015年1月25日 11時
