362話 事件 ページ44
Aは、書類をパラパラと捲り、ふとあるページで止めた
貴「・・・・・・・・・」
上から下まで目を通す
貴「ライ」
ライ「なんスか？」
貴「あなた幹部がイヤだっていってたわよね？」
ライ「そりゃあもう！・・・・・・・・・・？」
スクアーロ達の愚痴を言おうとする口を止める
Aに微笑が浮かんでいるのに気づいたのだ
貴「だったら ―――――――――
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とある国のとある街中
そのメインストリートの脇にある喫茶店にライはいた
人ごみの多い中、薄い緑の髪は目立っていた
通る人がチラチラと珍しそうに一瞥していくが、本人は何食わぬ顔でチョコチップクッキーをつまむ
片手には一冊の書類があり、クッキーを食べながら目を通していく
ライ「こんな一般的な事件になんで裏社会のオレが行くはめに・・・・・・」
愚痴をこぼしながらも、結果的に自分が幹部を降りられる理由になるならばやるしかない
皿に残る最後の一枚を食べ終えると、手に持っている紙を乱暴にポケットに突っ込んだ
ライ「さて、あっちか」
視線の先には、街を見下ろすように立派な城が築かれていた
それはヴァリアー城にも負けず劣らずの立派さだった
違うといえば裏(暗殺)を象徴する黒と違い、表(王族)を象徴する真っ白な純白だということ
今後、一切関わることのないであろうと思っていた表の世界を一点の闇が歩く
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ライ「(にしても ――――――――― )」
重たい溜息をこぼすように、辺りを見渡す
耳に入る会話は、全て同じ内容だった
「なんでまたこんなことが・・・・・」
「あんなに元気だったのに」
「一日でも早く犯人を捕まえろ！」
「この国の血筋は絶えてしまったのか・・・・なんという悲劇じゃ・・・・」
パサ・・・・・
手の新聞を広げれば、一面に大きな城の写真が載っていた
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龍(プロフ) - 涙もろいさん» ありがとうございます！自分もヴァリアー大好きです♪これからも、更新頑張らせていただきます（/・ω・） (2015年7月29日 14時) (
レス) id: 2a48589a85 (このIDを非表示/違反報告)
涙もろい - 面白いです♪ヴァリアー大好きです！特にマーモン!!!更新頑張ってください!!!!!! (2015年7月29日 6時) (レス) id: 5f0995e39e (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - 金魚ばちさん» お心遣いありがとうございます^^ 読者の皆様の暖かいコメントに助けられるばかりです。これからも作品ともどもよろしくお願いします^^ (2015年4月5日 0時) (レス) id: 3ab9f4dc83 (このIDを非表示/違反報告)
金魚ばち(プロフ) - おーーー！そろそろベル様がご登場だ！！今後もゆっくりでいいので更新頑張って下さい！応援しています！ (2015年4月4日 12時) (レス) id: bd6b0ec9ad (このIDを非表示/違反報告)
Kei(プロフ) - 龍さん» おー！！ 頑張ろー！ (2014年9月13日 21時) (レス) id: 3d4e909018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：龍 | 作成日時：2014年8月16日 22時
