テスト -その後- ページ8
Side Yuto
え、何？何なの？あの顔可愛すぎない？
生徒の前だから平常装うのに必死だったわ！
昨日夜中までゲームしてて眠くなったんだろうな〜可愛いな〜！
※正解
俺が名前呼んだら「仕事中！」ってぷりぷりするのに、何あれ
『ゆーと？』
はぁぁぁ！！かわいいぃぃっ！！！
...
......
ダメだ、落ち着こう。
職員室の扉を開き、自分のデスクの席に着く。
もうすでに何人か帰ってきているみたいで、知念、藪くん光くん、�睫擇�んの姿が見えた。
「...」
「ゆうてぃ。顔、ニヤけてるよ」
デスクの位置が正面の知念に、ニヤニヤが治まっていないことが露呈してしまったがそんなのは関係ない。
やまがかわいすぎるのがいけないのだ。そう、やまはかわいい。
『ゆーと？』
...
......
「はぁっ...！」
ずさーっ、と机に突っ伏し、目を閉じた。
テスト後の学校は午前までだからもう授業もないし、このまま...
夢の中へ意識を飛ばそうとしたが、職員室にものすごい勢いで帰ってきた伊野尾ちゃんによって現実へ戻される。
「テストおつかれーぃ！たかぎぃー、ごはん食べに行こーっ！
んえ？裕翔〜！どうした〜！」
今まさにテスト疲れ(だけではない)で寝ようと思ってた人をそんなに揺さぶらないでほしい。
「大方涼介のことでしょ。テストの問題訂正の時に2-Aで寝起きの涼介見て可愛かった〜とかじゃないの？」
「...っ///」
完璧に図星を突かれた。知念、生徒の悩みも一発で当てるけど口が悪いのが難点なんだよ！
知念の毒舌、生徒たちからは好評らしいけど！
「なーんだぁ、山田のことか〜。裕翔も俺とたかぎみたいに付き合っちゃえばいいのにぃ〜」
「付き合うって、簡単に言ってくれるね、伊野尾ちゃん...。」
俺も伊野尾ちゃんと�睫擇�んみたいにオープンにしていけたらどんなに楽だろう。
「そもそもやまは俺のこと別に...」
「あーあ、まーた始まったよ。涼介がその場にいないとすぐうじうじするよね、ゆうてぃ。さっさと告っちゃえばいいのに。」
これも図星。知念には敵わないや。
「でも...ただでさえ職場も一緒なのに、変なこといってやまとギスギスしたくないし...」
そう。俺はやまのこと本気で好きだけど、やまにその気があるかなんて誰にもわからない。
...気がついたら伊野尾ちゃんは�睫擇�んとイチャイチャしてたし、俺も帰ろう。
採点前のテストを鞄に入れて、学校を出た。
続く (更新停止中)
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作者名：しゅーた | 作成日時：2020年12月18日 16時
