佐藤さんは双子です。３【Hi美】

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振付師さんに連れられてレッスンスタジオに入ると、Hi美のみんなはびっくりした表情。


7 MEN 侍のみなさんは初対面だからかザワザワしてた。






「今日からJr.になるからなー
ジャニーさんの引き抜きだからな？気抜くなよ」



「「……」」



『よ、よろしくお願いします…』



「じゃ、ちょっと休憩な」






振付師さんが声をかけると共にやってきたHi美。


瑞稀くんと涼くん、がりさんは寄ってこなかったけど。






浮「さっちゃんどういう事！？」



那「俺ら何も聞いてねーんだけど」



直「龍我も聞いてないみたいだし！」



龍「…また隠し事？」



『今回は訳を話させて！』






隠し事はなし！って龍我と約束したのに今回話さなかったのは、ジャニーさんからの提案だった。


気を抜いていると思うから喝を入れる為に、って。


けどあの方顔が笑ってました。


声が楽しそうでした。


あっちが楽しそうだから乗ればいいじゃんって話に乗りました。


だから内緒にしてた、ただそれだけ。






『だから文句あるなら提案したジャニーさんに伝えてね』



浮「何それ卑怯！」



那「ま、実際気が抜けてたのをジャニーさんは見破ってたって事でしょ？
ちゃんとしなきゃだめじゃん」



作「だから今日下で会ったのに誤魔化したわけね」



『そ！バレちゃダメだったから』






みんな批判的なのかな、って思ってたけどそこまで言われなかった。


けどそれはみんなが知り合いだからなだけで。


人生の半分以上この世界に居るはしみずとちょっと苦い顔をしたがりさんは好意的な視線ではなかった。


そしてそれは同じく、7 MEN 侍も。






瑞「…覚悟は出来てるの？」



『…出来てる
だから話が決まってから今日までずっとダンスを覚えてきた』






ジャニーさんから出された課題、それが指定した曲のダンスを完璧にする事。


有名な仮面舞踏会も含め全10曲をフルで。


それを２週間で覚えるというのはダンス人生の中で初めての事だった。






『ジャニーズは男社会ってのは見てきたから分かってる
けど、ジャニーさんに言われた新しい風を吹かせたいっていう思いに応えたい
だからわたしは、今回引き受けました
批判は絶対にあるってのも見えてるし、研修生みたいに地道な努力はないのも分かってる
けど、ここで諦めたくないから』






諦めたくないから、わたしのダンスを見て欲しい。





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