74.友情 ページ24
慧.
『……あ、できた？』
「うん！Aちゃん、ほんと可愛い！似合ってる！」
『ええ、褒めすぎ〜』
年齢も近く、馴染みがあるというメイクさんにヘアメイクをしてもらっているA。染めたばかりの金髪は毛先がくるくるになっていて、前髪は一つに結ばれてちょんまげみたいになってる。確かに可愛い。
先にヘアメイクが終わって座って待っていた俺に気付くと、Aはそのまま駆け寄ってきた。
『お待たせしました〜』
伊「お待ちしておりました〜、ふふ」
『慧もパジャマ？』
伊「うん。部屋着みたいな感じ？Aと似てる、」
『ほんとだ』
胸元に小さなロゴがある白いTシャツと、青色のボーダー模様のパンツ。俺はロング丈でAはショート丈なんだけど、相変わらずの美脚で惚れ惚れしちゃうねぇ。大ちゃん辺りに聞かれたら怒られそうだけど(笑)
今日は俺とAの二人で某雑誌の撮影。普段はセクシーな題材を扱ってる雑誌なんだけど、今日はそんなことはなく……ちょっと残念ですね！
「ベッドの上に楽な体勢で座ってもらって……Aちゃんは、伊野尾くんに軽くもたれてもらっていい？」
『こうですか？』
「そうそう！伊野尾くん、キツくない？」
伊「全然大丈夫ですよ〜」
カメラマンさんの指示に従って、真っ白なベッドの上に胡座をかいて座る。Aは膝を抱えて座ると、俺の肩に頭を乗せた。……うわ、いい匂いすんなコイツ。動くだけでいい感じに石鹸の匂いするとかそんなことある？
「いいね〜。飽くまでもお家の中ってイメージだから、リラックスしてね〜」
『はい！』
.
我らがエースが表紙を務めたこともある、ちょっと大人めな某雑誌です！これで伝わるはず…(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
