愛されプリンセス《 HSJ 》

28.我こそは！ ページ28

貴方.



「やっぱりAちゃんは美人さんやな〜！」

『あはは、ありがとうございます』

「そこを否定せず受け入れる辺り、嫌味ないし余裕あるよなあ……」

大「ベタ褒めじゃないですか(笑)」




今日はとあるバラエティー番組にJUMP全員でお邪魔している。どちらかと言うと人見知りなメンバーが揃っているので、こういう場で先陣を切って会話に参加してくれるのは大貴や光。裕翔とかもかなあ、皆頑張ってくれるけどね。

どの司会者さんも、とりあえず褒めるところから始まる。優しいなあ……




「これはずっと聞きたかったんやけど、Aちゃんはこんな男前たちとおって好きになることないん？」

『そうですね……流石に一緒にいすぎて、もう家族みたいな感じなんですけど』

「この人が一番タイプ！とかは流石にあるやろ？」

『うーん……私、この手の質問でいつも悩むんですよね(笑)どう答えても複雑な気持ちになりますよね、彼ら』

光「いや〜、俺らもたまにはAの素直な意見聞きたいけどね」

薮「気遣いができる子なので、まあとにかくオブラートに包んでくれるんですよ」

「へえ！意外やな、そういうところスパッと言ってくれそうなイメージやったわ」




全然嫌ではないけれど、ファンの子の気持ちになってみると……誰が好きですとか、そういう話はいかがなものだろうかと思ってしまったり。お仕事だからこそ、答えなきゃいけないんだけどね。

悩みに悩んでいたらやぶひかが助け舟を出してくれた。それでもまあ司会者さんが止まることはなく……

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