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貴方.
斗「Aちゃん」
『……はい』
斗「上手く言えるか分からんけど、聞いてほしいことがあんねん」
テーブルにコップを置いた斗亜は、なぜか正座で私の真正面に座った。
私もベッドに座りながらも、何となく姿勢を伸ばす。真剣な表情の斗亜を見たら、横になんてなってられへんくて……幸いにも、こういうときほど痛みが和らぐというか。
それよりも気になることができちゃったからなんかな、
斗「色々悩んでたとき、ほんまにAちゃんの言葉に救われてん。ずっと味方でおってくれるような気がして、この人がおったら大丈夫やって、本気で思って」
『……うん、』
斗「おかげさまで少しは前向きになれたし、りとかんもええ方向に向かってます、」
『それは、斗亜たちが頑張ってるから』
斗「ううん、Aちゃんのおかげで頑張ろ！ってなれたから」
『……嬉しいこと言うてくれるなあ』
ひとつひとつ、斗亜の言葉が私の心の隙間を埋めてくれるようで。
私の存在価値というか、少しでも誰かの助けになれたことが嬉しくて、心がほっと落ち着くような感覚。不安になって重たくなっていた気持ちが、すとんと軽くなった気がした。
涙が出そうになるのをぐっと堪えて、斗亜の次の言葉を待つ。
ほんの少しの沈黙やったはずやのに、なぜかとてつもなく長い時間に感じられて。
斗「Aちゃんが思ってるより、斗亜にはAちゃんが必要やねん」
『ほんまに？』
斗「だって斗亜、Aちゃんがおらな寂しいもん」
『……わたしも、それはそう、寂しい』
斗「え、ほんまに……！？」
『ふふ、うん』
斗亜とおると、楽しくて、たくさん笑える気がした。
よく分からん感情に悩まされても、一緒におるとほんまに楽しいから、それすら気にならへんくらいで。
そもそも私もええ大人やし、冷静になれば自分の気持ちくらいすぐ分かるはずやのに。
それでも、分かってしまうのが怖くて。
斗「……どうしよ、ちゃんとかっこええこと言おうとしててんけど、嬉しくて吹っ飛んじゃった」
『ん？』
斗「Aちゃん、すき」
『……へ？』
斗「だいすきやねん、もう止まらへん」
『え、あ、ちょっと、』
水分を多く含んだ、うるっとした大きな瞳。
そのままぎゅっと手を握られて、気が付けば正面にいたはずの斗亜が、私の隣に座っていた。
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流星(プロフ) - 優さん» 優さん、コメントありがとうございます！(^_^)この2人が本格的に付き合い始めたらどうなるんだろう、そんなことを考えながら楽しく書きますので、これからもよろしくお願いいたします！♡ (2023年2月11日 19時) (
レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、いつもありがとうございます！私も同じく2人のこれからを書きたい気持ちでいっぱいになったので、今後も細々と続けていきますね！これからもよろしくお願いいたします！(^_^) (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - めぐさん» めぐさん、いつもありがとうございます〜！もう書きたすぎてしれっと続編を追加させていただいたので、読んでいただけたら嬉しいです♡これからもよろしくお願いいたします！ (2023年2月11日 19時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 毎回楽しみで、また1回リピってます。初々しい2人のその後の展開も気になります。楽しみに待ってます。 (2023年2月5日 10時) (レス) @page50 id: 1a5286a738 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初々しくてかわいい2人もっともっと見たいので続編も楽しみにしてますね(๑>◡<๑) (2023年2月4日 23時) (レス) @page50 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年11月23日 19時
