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貴方.
私は私が分からないし、健ちゃんのことも分からない。
こんなにも曖昧で中途半端な私を、健ちゃんは待とうとしてくれている。それどころか、今のままの私でいいと認めてくれている。
それがどんなに有り難いことなのか、言葉にできなくて。
もう切り替えようなんて思っていたのに、私の心にはいつも斗亜がいる。違うことを考えようとすればするほど、苦しくてたまらなくなってしまう。
失ってから気付く、なんてよく言うけれど、当たりだと思った。
『……ごめんね、』
小「なんで謝るん、Aは何も悪くないやん」
『健ちゃんの優しさに甘えてるだけだよ、私』
小「……甘えろって言うたんは俺やろ」
『突き放すことだって出来てないじゃん。半端に優しくして、最低だよ』
小「突き放さんといてって、俺が言うたら？」
『……ずるいよ、健ちゃん』
そんなに優しくされたら、ますます胸が痛くなる。
結局のところ、綺麗事でしかないんだ。健ちゃんを傷付けたくない、期待させたくない、とか、そんなの全部自分の保身のために言っているだけで。
誰かに想われることで、自分自身を守っているだけ。
1人になるのが怖いだけなんだよ、私は。
小「大丈夫やから、……俺は、Aが好きやねん」
『……2番目に、だよね』
小「Aが良いって言うなら、今はそれでええよ」
『やだなあ、それ……』
涙が滲んで、目の前がゆっくりとぼやけていく。
私のことなんて、1番にしたらダメだよ。それじゃあ健ちゃんのこと、いつまで待たせるか分かんないもん。そんなの耐えられないよ。
もうずっと、あの日みたいに茶化してくれていたら良かった。
どうしようもなくなった日には、2番目同士で妥協し合おうって。健ちゃんの言う通り、貴方は妥協なんかじゃとても出会えない素敵な人だけれど。
好き、
たった2文字の言葉に惑わされて、辛くなって。どんな状況でもそれを伝えられる健ちゃんは、私の何倍も強い人。
私は結局、斗亜に何も言えなかったから。
『……私が、健ちゃんのこと待たせて、待たせ続けて、それでもダメだったら？』
小「それはもうしゃあないやろ、人の気持ちなんて分からんし」
『何でそんなに、』
涙でぐちゃぐちゃになる私とは対照的に、健ちゃんはずっと優しい笑顔を浮かべていた。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
