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貴方.
大晴くんへ
確かに、健ちゃんとこういうことをするのはどうしようもなく照れくさいです。今までは、どちらかというと男友達みたいにつるんでたから……
こんな風に、優しく丁寧に触れられたことなんて、なかったもん。
まるで今にも壊れてしまいそうな割れ物みたいに、健ちゃんは私を抱き締めている。いつもよりリアルに聞こえてくる心臓の音は、もうどちらのものかも分からない。
頭に添えられた手が、遠慮がちに私を抱き寄せた。
何となく彼の背中に腕を回せば、ぎゅっとさらに強く抱き締められる。それでもまだ、全然痛くなんかない。
『……けんちゃん、』
小「なんやねん、」
『何か恥ずかしいね……』
小「……そういうこと改めて言うんやめや」
冷静に突っ込んでみせた健ちゃんだけれど、その声は上ずっていた。
ここ数年大した恋愛をしてこなかった私からすれば、ハグだけでもかなりの進歩で。忘れかけていたときめきを取り戻すような、不器用なそれ。
未だによく分からない自分の感情を理解するために、彼に触れる。
小「俺相手でも、ちゃんとドキドキするんやな」
『当たり前じゃん……健ちゃん知らないでしょ。私、結構何でも緊張するんだよ』
小「……まあ分からんでもないけど、そこまでやと思わんかったわ」
『慣れるのに時間かかるの、』
ほんのり暗い室内には、水が揺れる度に光が差し込んでくる。
とは言えそれも僅かなもので、言ってしまえば良い雰囲気に感じられて……なるほどこれはデートスポットとして正解だな、なんて思ったり、思わなかったり。
だって私たちでもカップルみたいになれてるんだもん、相当じゃない？
ゆっくり離れたかと思えば、私をじっと見つめたまま目を逸らさない健ちゃん。
私も私で、何だか今だけは逸らしたらいけない気がして……彼に応えるように見つめ返せば、そっと頭を撫でられた。
小「俺、Aの2番目でええから」
『……え？』
小「1番目にしてくれなんて言わんから、まだ頑張ってもええ？」
『健ちゃん、』
小「……ダッサいなあ、こんなん言うて」
「男らしくないわ」と笑った彼は、今まで見たことがないほど弱々しく見えた。
あの日とは打って変わって、健ちゃんの言葉は重たく聞こえた。もちろん軽い気持ちで伝えてくれた言葉じゃないのは分かっていたけれど、何だかこう、意味合いが違うように感じられて。
堪えていないと泣きそうで、どうしようもなかった。
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流星(プロフ) - あっぷるさん» あっぷるさん、ありがとうございます（ ; ; ）私も2人が大好きで、完結までちゃんと書けてほっとしております〜！新作も執筆中ですので、もし宜しければそちらもよろしくお願いいたします！優しいお言葉、ありがとうございます！(^_^) (2022年12月8日 23時) (
レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - みすぅ〜たんさん» みすぅ〜たんさん、ありがとうございます（ ; ; ）書きたい！と思って書いていた作品をこんなふうに褒めていただき、本当に嬉しく思います！コイワズライという斗亜くんが主役のお話を執筆中ですので、もし宜しければそちらでもよろしくお願いいたします！(^_^) (2022年12月8日 23時) (レス) id: cbee6a2da8 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！こじとあ大好きな私には本当に最高の作品で...いつも楽しく読ませていただいてました(^^)新作が楽しみすぎて思わずコメントしちゃいました♡とっても楽しみにしてます！ (2022年12月5日 1時) (レス) @page50 id: 703ded6795 (このIDを非表示/違反報告)
みすぅ〜たん(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品を楽しみに毎日過ごしてたと言っても過言ではありません、、作者さんの素敵な言葉遣いや文字面だけでも斗亜くんや小島くんを思い浮かべられるような性格やセリフで、最高でした♡また斗亜くん主役のお話待ってます⭐︎ (2022年11月24日 2時) (レス) @page50 id: b38fd00c88 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - ちいさん» ちいさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです…（ ; ; ）そちらの方も近いうちに書きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2022年8月24日 0時) (レス) id: e764027ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流星
| 作者ホームページ：https://twitter.com/sst__05
作成日時：2022年8月3日 13時
