18 ページ18
｢あっ、ちょっっ、Aそれはずるいわ!?!?｣
｢いやー、なんのことやろー｣
｢クソ棒読みやんけw才能あるわwww｣
先程の食害が嘘だったかのようにはしゃいでいる2人。
日に日に我々だの人との距離が短くなってきていることを実感できることがとても嬉しい。
｢ただいま、ってお前ら来てたんか｣
用事で出かけていた弟が帰宅したらしく、声をかけてくる。
とっくに2人は自分の家のようにくつろいでいるので少し苦笑してしまう。
本当に仲良いんだなぁと思えて微笑ましい。
｢トントンやん、一緒にやる?Aめっちゃ強いんやけど｣
｢へ〜、これやってるんや。兄ちゃん運ゲーとかダイス系強いよな｣
別に人並みだとは思うけれど、弟よりは強運だと思う。
弟が大吉を出せば大大吉。
弟が当たりを出せばその当たりが当たりを呼んでくる。
その運のおかげで、仕事も上手くいったりしているのかもしれない。
確かに運はいいのかもしれないな。
｢そうなんかな。トンちゃんは全般上手いやんな。｣
｢んな事ないで、こいつらとやってる時もようガバるし｣
そう話していくとどんどん動画の話になっていく3人。
楽しんで活動していることが感じられてとても微笑ましい。
動画は全部チェックしているし、裏話のようで聞いていてとても楽しい。会話には入れないけど、不思議と疎外感はなくて生放送を聞いている気分である。
｢なぁ、A。トントンの秘話とかないん?｣
｢弱み握ろうとすなぁw｣
｢俺も聞きたい〜｣
｢え、秘話かぁ…せやなぁ。子供の頃の話やったらめっちゃあるで｣
｢お、ええやん聞かせて!｣
そうして時間は気にせずともすぎていく。
気付くと日は落ちてあたりは暗くなっていた。
日が落ちた?
夜?
はっっ、動画見なきゃっっ!!!
気づくや否やスマホを開いてチャンネルをチェックする。
今日は鬼ごっこの動画だった。
｢あ、A動画見とるやん｣
｢それ今日の〜?俺おらんかってんなそれ｣
｢ほんとだ、シャオさんいないわ｣
｢兄ちゃん、それネタバレするとな……｣
｢いやいやいや、待っって!?!?!?｣
推しからのネタバレなんて喜んでいいのか悲しんでいいのかよくわからない。
ひとまずゲームを中断し、動画をテレビに映して観る。
毎度毎度面白い動画が供給されるのはありがたい限りだ。隣から流れてくる副音声のような友人たちの声は感想編みたいでまた楽しい。
こんな時間がずっと続けばいいのになぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃 - あ、好きです(突然の告白)いや、もう天才がここにもいらっしゃった… (3月14日 7時) (
レス) id: 24fffa413e (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 螺旋階段さん» ありがとうございます!励みになります( *´꒳`*) (2022年9月5日 7時) (レス) id: 6699ab9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
螺旋階段 - ｳｵ…自分も絵かいたりするのでめっちゃ刺さりまし…ჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)すかさず高評価😇✌️ (2022年9月1日 2時) (レス) @page15 id: cd1a60fe59 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - 神魅愛さん» ありがとうございます!不定期更新ですが温かく見守ってください!! (2022年8月18日 13時) (レス) id: 6699ab9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
神魅愛(プロフ) - 推しの兄になれたとか最高()右のお星様をぽちっとしときました！お体に気をつけてこれからも頑張ってください！！ (2022年8月17日 19時) (レス) id: 35cd5650de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅雨 | 作成日時：2022年7月29日 23時
