▼ 団長の秘密事___神威 ページ7
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「団長、三日後の星潰しの件ですが私も行ってもいいですか?」
神威「ダメダメ!」
「何故でしょうか?私も同じ夜兎族として団長の補佐として…」
神威「ダメなものはダメ!」
しゅんと耳(生えてないけど)を垂らして部屋を出ていくAの背中を見つめる。俺に対して気配を消してつまみ上げれるし、女としては強い方だとは思うし、鬼兵隊に居る頃から戦場の場に居たとは思うけれど、
神威「傷……つけられないんだよなァ」
俺の独り言も虚しく消えていく。
初めて鬼兵隊に顔を合わせに行った時に晋助の隣にいたAに目が行った。地球人の肌とは思えない白い肌に感じる何か。人目見た時から同族である、夜兎族だと思った。
そして
高杉「良い女だろ、アイツ」
神威「うん、とっても綺麗だね。母さんには負けるけど」
高杉「オメェは重度のマザコンだったなァ。分かっては居るだろうけど、オメェと同じ夜兎族だ」
神威「何で夜兎族が此処に?普通、第七師団に入るハズ」
高杉「拾ったのは俺だからなァ。絶滅したと思ってた星に居たみてェでよ、気付いたら船に乗り込んで来やがった」
「まァそろそろ親離れみてェなもんさせようかと…」と言いかけていた晋助に「第七師団に頂戴」と気付いたら交渉していた
高杉「残念だが俺も可愛がってたもんでなァ。オメェの遊び相手には出来ねェよ」
神威「ううん、そうじゃなくって」
高杉「あ、何だ。まさか惚れちまったか」
煙管から口を離していつものように笑う晋助を横目に「そうみたい」と呟いていた
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作者名:レオ | 作成日時:2020年12月9日 20時