幼馴染と歌ってみた ２

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言葉が出なかった。



　感動したとか、相応しい言葉が見つからないとか

　そんな綺麗な理由じゃない。





う「答え、られないよね」




　
　
　誤算だ、彼も気付いていたなんて。





あ「..何で、俺に話してくれなかったの...？」



　まんまと、嵌められてたなんて。



あ「ねぇ..A...」



　うん。



あ「..俺なんかじゃ、頼りない？..」



　違う。



あ「..ごめんね..」




貴「違う！違うよ、頼むから..大丈夫だから..謝るのは、俺だから...」



あ「A..」




シン、と静まり返ったとき、俺の携帯が鳴る。


　

貴「..もしもし」



医「おい」



貴「あ...ごめん、」



医「何かあったの？今日無理？」



貴「えーっと..今日は...」




　何かを察したらしい皆が、"大丈夫"と小声で言ってくる。



貴「大丈夫、ごめん、すぐ行く」




　再び訪れた沈黙を破ったのは志麻くんで。



志「..一緒に行ってもええか？」



　きっと、断っても無駄だろう。



貴「..ん、いいよ。」


　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
貴「遅れました、ごめん」


医「ん、まあ何も無かったならいい...え。」


貴「..？」



　
あ「えっ...」


志「おいおい」


う「そらるさん...？」



医(そらる)「..何だ、この状況」





　

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