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*
おれからの無言の圧力に
身動きの取れない彼女。
それでもいい。
その唇に、
これを押し付けてしまえば。
なんて乱暴な。
そう思う。
彼女の気持ちを、
完全に無視してる。
自分の気持ちだけ押し付けて。
急速に冷えた頭が、
動きを止めない手にストップをかける。
一瞬速度を落とした時、
恥ずかしそうに、
薄く唇を開くきみが見えた。
その表情があまりにも煽情的だから。
きみにとって、
おれは、
なに？
ただの友達？
きみは、
友達だったら誰にでも、
そんな顔するの？
ぐるぐると頭の中をそんなことが廻る。
心臓の音がどくどくとうるさい。
このままだと、
きみもおれと同じ気持ちだって、
勘違いしちゃうよ？
それでもいいの？
聞きたいことや言いたいことは、
ぎゅっと強く引き結んだ口からは
一つとして出てこなくて。
ついに、
おれの指につままれたキャンディは、
Aちゃんの唇に到達してしまった。
ふに、
とでも音がしそうなほど、
柔らかなその感触に
目が眩みそうになる。
薄く開いた唇には、
キャンディはおさまらなくて。
「くち、あけて？」
おれ、
今なんて言った？
とてもじゃないけど
自分の口から出た言葉だと信じられなくて
動揺する。
唇にキャンディを押し付けられた彼女は、
少し困ったように
上目遣いでこちらを見てくる。
その瞳が、
少しうるんで見えて………
うわ、おれ、さいてい…
と、ひるんだ瞬間、
あ、と少し大きく彼女の口が開いた。
恥ずかしそうな
上気した頬は、
あの日おれの中に芽生えた
よこしまな情念を引きずり出すのには
十分すぎて。
薄く色づいたリップに彩られた唇が、
おれの手からキャンディを受け入れる様子から
目が離せない。
そこでやめればいいのに、
欲張りなおれの手は
止まってはくれなくて。
ぐっと、
彼女の口の中にキャンディを押し込む。
ふるふると震えるのは果たして、
彼女の唇か、
それとも俺の指先か。
はたまた、その両方か。
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yu-ri(プロフ) - もるきろくんさん» コメントありがとうございます！気に入っていだけて嬉しいです💕励みになります🥰更新頑張ります！ (2023年1月24日 13時) (
レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
もるきろくん - いつも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2023年1月24日 13時) (レス) id: afbd0715cd (このIDを非表示/違反報告)
yu-ri(プロフ) - あや🤍さん» コメントありがとうございます！おまたせしてしまってごめんなさいm(_ _)mお話準備中ですので、今しばらくお待ちくださいませ！更新頑張ります！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: b9365aa7af (このIDを非表示/違反報告)
あや🤍 - 更新まってます！ (2023年1月3日 12時) (レス) @page11 id: ff354b7dbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu-ri | 作成日時：2022年11月24日 17時
