★38★回想 ページ38
ザァァァァァーーー
イ「なぁ！！完全にはぐれちまったぞ！！
Aの姿も見えないし……！！」
ファ「このまま走り続けるしかねぇーだろう！？Aさん達ともそんな離れてないと思うし。」
ファ「合流したかったら、闇雲に進路を変えるより、この霧が晴れることを祈ったほうがいいと思うぜ？分隊長の音響弾が使えればまだしも……」
リ「……索敵機能は、絶望的。視界は数メートルがいいところ、まるでそこから巨人の息遣いが聞こえてもおかしくない状況だ。」
……クソッ。アイツはどこなんだ！？
離れるなと言ってたのに！！
このままでは、巨人に食われるぞ！？
いくら、強いとしても……今のアイツは
プレッシャーと後悔の崖っぷちに立たされてる
その状態じゃ……勝てない。
早く見つけなければ……助けることも
一緒に壁内に帰ってくることも困難だ。
すると………
ファ「あー……まずいぞ！！あの男が巨人に食われたら、書類が奪えねぇ〜！！」
それはそれで…また困る。
俺達の夢が、巨人なんかに奪われたら
ひとたまりもない……。
ファ「奪うとしたら………中央まで行かなきゃ！！」
キイィィィィィーーー
イ・ファ・リ「！！！！」
ファ「音響弾！？俺達の班だ！！合流できるかも知れないぞ！！リヴァイ！！」
なんとか……合流は出来る。
さて……どうする。このまま、三人で向かえば
残された班が薄手になる……
一人で行けば……また合流する確率が少ない
だが……おれは、Aの約束を守らなくてはならない………。
どっちだ………
選べ…………
迷ってる時間は無い………
ふと、目をつむる……。
思い浮かべるのは、もちろん
イザベル・ファーランだ……
だが、もう一人…………A。
お前だ………。
お前は、俺を壁内に連れて行くと、言ってくれた。
俺も、同じ気持ちだ。
だがな……これだけは、お前になんと言われようと譲れない仕事なんだ。
俺が、やらなければ夢が終わる……
すまない………やらしてくれ。
そして、その代わりにイザベル・ファーランを
守ってやってくれ！！
………俺は、必ず戻ってくる！！
そして、叶えたらA？四人で暮らそう。
リ「………一人で行く。」
イザベル・ファーラン
「………！、！！？」
リ「……お前らは、フラゴン達の班と合流しろ」
リ「書類は手に入れる……それと、奴を殺るのは俺だ。巨人になんかに食わせねー。」
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作者名：華蓮 | 作成日時：2017年8月11日 16時
