★31★回想 ページ31
その日の夜、俺ら三人は屋上にいた。
明後日……いよいよ、俺らの計画が決行
しようとしていた。
俺等の計画……それは《ある書類》を
あの男(エルヴィン)から奪い、
《抹殺》する事−−−−−−−。
しかし、昨日の昼間ファーランが部屋に
探しに行ったとき、その書類だけがなかったと言う。
だから、もしかしたらあの男が肌身離さず
持っているのではないかと……。
そうすると……書類を奪う為には
やはり、《抹殺》するしか無いと考えた。
リ「………俺が、殺る。」
ファ「……オイオイ(汗)相手は、簡単じゃねぇーよ(汗)」
イ「い〜や、兄貴なら出来ると俺は信じる！！
なぁー(笑)兄貴(笑)！！」
リ「………あぁ。」
あの男の抹殺する事はそうだが、
もう一つ、俺には不安があった……。
明後日の壁外調査だ………。
前回は、初めてでなんとか生きて帰ってこれたが
今度の壁外調査は、何かが違うと
思った……いや、何故かあの二人を
連れては行けないと頭が、言っている。
リ「…………。」
イ「……兄貴？どーした？」
ファ「……？？」
リ「………明後日の壁外調査お前ら行くな。
俺だけ行く。」
イ・ファ「………！！！！」
イ「どーいうことだよ！！」
ファ「いきなり、何を言ってんだ！！」
リ「……お前ら、前回の壁外調査で巨人をみて
ビビってたじゃねぇーか。あの時は、俺の指示で倒すこと出来て、生きて帰ってこれたが次はどーなるか分からない。お前らを見てると計画実行する前に………」
イ「そんな事ぜってぇー無いって！！大丈夫だよ！！」
ファ「お前は、何かあると一人で突っ走る所があるから逆にそっちが心配だぜ(笑)………なんつーか、俺ら家族なんだしさ、どんな事があっても三人は一緒だ。」
リ「………わかった。お前らを信じよう。」
俺には……分からない。
信用足る仲間を信じても………
………結果は分からなかった。
ただ……ひたすら俺の胸には《不安》が
漂っていた………。
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作者名：華蓮 | 作成日時：2017年8月11日 16時
