★27★回想 ページ27
だんだん、目が慣れてきたのか
辺りがわかるようになり、横を見る。
頭にタオルを被せているAの姿
まだ余り拭いていないのか、髪の毛から
雫が落ちて、床に付いていた。
リ「……髪拭けよ。」
「……あ。………うん。」
髪を拭き始めたA。
だが、まだ怖いのだろう……
手が震えている………
そんな姿に、しびれを切らせ
リ「……ｯﾁ‼……貸せ！！」
タオルを、取り上げ頭を拭く。
「うわぁ……(汗)チョット……強いよ！！」
リ「……うるせぇ！！早くしないと風邪引くぞ！！」
ワシャワシャ、拭く。
すると……髪からシャンプーの香りが漂ってくる………
……ほぅ。………甘い香りか。
………悪くない。
……と、Aの体制が崩れ
俺の身体に頭が、くっついた……。
リ「………ｯ！！」
「ごめん！！今、体制治すから……」
と直そうとするAの頭をそのまま
右腕で止めて、抱き締める形になった。
「……えっ？リ……リヴァイ……？？」
よく、わからない……
わからないが………無性に抱きしめたくなった。
なんでだ……？
まるで、何かに怯えてる子供を包むように
A抱きしめたくなった。
リ「………大丈夫だ。………安心しろ。
…………俺が付いてるから。」
……駄目だ。………こいつは、俺が何とかしないとイケナイ気がする。《守らねぇーと》。
すると、パチッと
電気が付いた。
俺は、すぐさまAを剥がし、
入り口に戻り、
リ「………皆待ってるから。……早く来い。」
そう言い残し、風呂場からでた。
でて、食堂の前まで来たとき……
もの凄い鼓動が早く鳴った………。
なんでだ………。
胸が、苦、苦しい………。
壁に体を預けしばらく動けなかった。
……が、
ハ「………ハァ〜(汗)リヴァイ！！
………Aは〜？？」
リ「………知らん。」
気付かれないように、部屋に戻っていった。
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作者名：華蓮 | 作成日時：2017年8月11日 16時
