終結、そして。 ページ48
マ「いってぇ…!!」
あ「蘭丸!!??」
乾いた音の正体は、蘭丸が狩屋を叩いたものだった。
蘭「復讐…？自殺…？ふざけんな!!」
あたしは今まで見たこともないような蘭丸の気迫に体を震わせた。
蘭「確かに、お前の一族を苦しめたかもしれない。
それは謝罪しろと言われればするさ。
けど、Aが、周囲の人間が何をした？お前を苦しめたか？自殺して大好きな家族の元へ行って家族が喜ぶのか？
向かうなら堂々と勝負を挑め。他人巻き込んでわがまま言うな。」
蘭丸が一睨みすると狩屋は子猫の様に萎縮し、ため息をついた。
マ「……俺の負け、か。
勝負も、恋愛も。」
恋愛……？
あたしが首を傾げると狩屋は不敵な笑みを浮かべた。
マ「俺、Aが好きなのはマジだから＾＾」
こいつ…何回人をからかったら気が済むんだか…!!////
優「二人は俺が責任持って預かるよ。…首長の制度も見直しを図るつもりだ。」
よかった…これで、剣城も狩屋も安全安心だ。
優「Aちゃん、蘭丸。ありがとう。
困ったら、いつでも俺を呼んでね。」
あ「はい!!」
優一さんは微笑みながら狩屋と剣城と共に姿を消した。
あ「終わった…んだな。」
蘭「あぁ。」
先程の戦闘がまるで嘘の様に静かで。
同時に仕舞っていた思いが抑えきれなくなっていた。
蘭「…とりあえず、家に帰ろうか。」
あたし達は無意識に手を繋ぎ、暗い穴に落ちていった。
・
・
・
「「あのさっ!!」」
自室について一言目。蘭丸と声が重なった。
どうしよう、先に切り出すか…でも、その後蘭丸が話づらいよな…
ってそもそも女らしくが達成できてないあたしが言っていいのか……
蘭「…まだ纏まってないみたいだから、俺が先に言うな。」
悶々としている間に、気がついたら蘭丸に先を越されていた。
さっさと同じ位真剣な眼差しで、真っ直ぐあたしを見て。
蘭丸の口の動きがやたらゆっくりに見えた。
蘭「俺、Aが好きだ。
ご飯としてじゃなく、女として。」
時が、止まった気がした。
好きだ。
それはあたしがまさしく伝えたかった言葉で。
それを蘭丸から聞けるなんて本当に夢のようだった。
あたしは、躊躇も全て忘れて、口を開いた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
次回、堂々の完結！
続編の有無は次回発表です！
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
