それぞれの戦場 ページ39
空気が、揺らいだ。
ガン!!
あたし達は一瞬で互いの武器を叩きつけた。
刃物がぶつかる音というより、鈍器を思いきり叩きつけたような重い音が響き渡る。
あ「っ……!!」
あたしは痺れた手をぶんぶん振りながら、再び剣を構える。
とっさに守ったとはいえ、剣城の攻撃は重い。
何せ、相手は大剣をものともせず、片手で扱う怪物なのだから。
京「…遅い。」
剣城は再び軽い玩具でも持っているような速さで斬りかかってくる。
確かに、速い。
けど、試合の時みたいに見えないような速さではなかった。
きっと剣が重いせいでフルに動けていないんだろう。
あ「たぁ!!」
あたしはリーチの長さを生かして刀を横なぎに振り回す。
血のせいなのか日本刀の扱いは分かるけど、やっぱり重い。
減速した刃は簡単にかわされた。
互いに一度剣を構え直す。
あ「剣城…皆はどこ？」
あたしは息を落ち着かせる為、剣城に問いかけた。
剣城はあぁ、と呟いてから何事も無いように口を開く。
京「最初から人質なんて、居ない。」
…………え？
・
・
・
校舎の中は、しんと静まりかえっていた。
一つ一つ教室を回るが、敵はおろか大人数の人質さえ見つからない。
Aに全て集中していないように、と願いながら早足で校舎を駆ける。
一番最後の屋上の扉を開けた時。
蘭「っ!!」
俺はとっさに身体を捻る。
そのすぐ横を弾丸の様な小さく速い炎が通り抜ける。
対応が一瞬でも遅れていたら…と戦慄を抑え、正面に向き合う。
マ「あーあ。
奇襲でダメージ与えようとしたのに…流石だね、霧野君？」
気持ち悪い位の完璧な笑顔を顔に浮かべて佇む、敵。
蘭「狩屋……!!」
マ「京介が賢くて助かった。
ここで待ってれば絶対霧野君だけ来るって。」
その人を馬鹿にしたような薄ら笑いが更に俺の神経を逆撫でする。
蘭「お前…Aに手を出した挙句こんな事まで…!!」
すると狩屋ははぁ？と首を傾げた。
マ「先祖代々の復讐を果たそうとしてるだけだけど？」
蘭「復讐なんて馬鹿げた事、しなくていいだろ!?」
俺が怒鳴ると、狩屋はしめた、というように唇を舐めた。
マ「君がここに来たのはAの復讐でもあるんじゃないの？」
蘭「っ……!!」
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
