理由 ページ29
復讐……？
そんなこと、される覚えがない。
あ「あ、たし……狩屋達に恨まれる事したか…？」
クラクラする頭を使い、懸命に言葉を紡ぐ。
狩屋は少し遠い目をしてから口を開いた。
マ「君は悪くないけどね。
俺の復讐対象は……」
その時。
♪〜〜〜♪〜♪
「「!!??」」
聞いたことのある笛の音に、狩屋の言葉が遮られた。
あ「しんど………」
その笛を奏でているであろう人物の顔を一瞬見て、心地よい笛の音を聞きながらあたしは意識を手放した。
・
・
・
俺が結界の中に入った時には、既に剣城も狩屋も姿を眩ましていた。
ただ、血の僅かな生臭さを感じるから、きっとつい先程までいたはずだ。
それから、慌てて辺りを見渡し……
拓「A!!」
ぐったりと倒れているAを見つけた。
抱き抱えると、顔は白く、息も荒かった。
そして、白い首筋に不釣り合いな赤黒い液体が伝っていた。
かなり穴が大きいからか、普段は漏れない血が大量に溢れている。
吸血鬼の事情は知らないが、恐らくかなり荒々しく噛みついたのだろう。
拓「とりあえず……」
俺はここに来る前に基山先生から受けた指示を実行する。
驚く程軽いAを抱えて、結界の外へ出た。
結界の外ならば助けが呼べるからだ。
？「やっぱり結界の中だったかー!!
道理で見つからないのか!!」
助けを呼ぼうとして、後ろから聞こえる呑気な声に思わず振り返った。
何というか…この緊迫した雰囲気とはかけ離れた人が俺にピースを向けていた。
…ズバリ、あほ……
綱「アホっぽいとかいうなよ？
一応吸血鬼の長老やってる綱海条介25歳だぞ？」
てきぱきと自己紹介をする綱海さん。
この人からは吸血鬼の匂いがするし、間違ってはいないみたいだ。
拓「どうしてここに……」
綱「文字数が残り少ないから手短に。」
意味不明な言葉を言った後、綱海さんは反論を許さない雰囲気を纏って説明した。
綱「Aは回収。大丈夫だ。蘭丸も居る。
吸血鬼と伝説の血の因縁が分かったんだ。それを説明しにな。
それから、吸血殺しの奏者のお前も一緒に来いよ!!」
は？と異議を申し立てる間もなく、真っ黒な世界へ突き落とされた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
