死の選択肢 ページ28
あ「っは……はぁ……。」
どれくらいの間、吸われたかは全く分からない。
それほどにあたしの思考回路は機能していなかった。
脳みそに行き渡る血の量が圧倒的に少ないのだろう…。
前に基山先生が言っていた。
あまりの量の血が吸われると死に至る可能性があるって。
マ「ご馳走様。」
そんなことは気にしていない様子で狩屋は口元を拭った。
そして、不気味な程、妖しい笑み。
剣城は素知らぬ顔であたしを見下していた。
マ「…選ばせてあげる。」
…何を？
突然の言葉に戸惑っていると、狩屋は一つ、と人差し指を立てた。
マ「君が俺のモノになって、霧野君が死ぬ。」
…………え？
言っている意味がよく分からない。
ただ。
微笑んだまま真実味のある、死ぬ、を口にする狩屋にゾッとした。
それから、中指を立てた。
マ「君が俺に血を致死量になるまで吸われて、死ぬ。
どっちか選んで？」
ぼんやりとした思考の中、何となく選択肢の意味が分かってきた。
蘭丸が死ぬか
私が死ぬか
どちらかを選べ、っていう意味だって。
あ「ま、待ってよ!!」
冗談じゃない。
どうして私達が死ななくちゃならないんだ？
すると、剣城の視線が急に鋭くなった。
まるで、氷の剣みたいに。
冷たくて、鋭い…。
狩屋の目付きも、鋭くはなったものの、その目には明らかに陶酔が滲み出ていた。
殺人鬼のように。
そして、赤い唇から、静かに、熱の籠った言葉を発した。
マ「君か、あいつか、どっちかは死んでもらわなくちゃなんだ。
復讐の為に。」
ラッキーアイテム
革ベルト
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闇猫(プロフ) - 投票です！私、すっごいマサキ押しです///// (2013年8月31日 13時) (
レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 今アンケイト結果を見た。京介ーーー。まっ、いいっかまーくんだしー この小説、ちょーおもしろいー これからもがんばってけださいー (2012年8月28日 2時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 投票です。ライバルが京介がいいです (2012年8月28日 1時) (レス) id: c5033fad57 (このIDを非表示/違反報告)
帆ノ夏 - 27だけどぉ〜(汗 ずっと読ませてもらってます// 続編等希望です !! (2012年8月27日 12時) (レス) id: 23aea87b80 (このIDを非表示/違反報告)
ミカエル(プロフ) - とうとう来た！！！このシーンがああぁぁ！！！ (2012年8月26日 13時) (レス) id: d4e3ea5cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2011年11月1日 17時
