花火 ＊1章＊

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「何飲む？」
臣が私と美月ちゃんに聞いてくれた。
すぐ店員さんを呼んで注文してくれた。

そして乾杯をするのに臣が
「GUNちゃん、せっかく二人が来てくれたからさ〜
　ラップで乾杯してよ〜！！(笑)」
ってまさかむちゃブリ(笑)

「えーー、うーーーん、やってもいいけどさーーｗ」

顔に似合わない少し低い声でめんどうくさそうに言ったけど顔はニコニコ。

GUNちゃんのラップで大爆笑しながらの乾杯！！
一気に緊張が解けた。


臣ってすごく気遣いの出来る人なんだ・・・。


ライブの話になり私は興奮気味に言った。
「始まる前からスクリーンのカウントダウンがすごい良くて・・・
　1曲目からすっごいテンション上がりました！！」

「せっかく仲良くなったんだからさ〜、
　敬語・・・やめない？(笑)」
臣は私を見てニコって左側の口を少し上げて笑った。

私・・・この笑い方やばいかもｗｗ

パッと目をそらして
「う、うん。敬語やめる！」って言った。

「片言になってるってーーｗｗ」
美月ちゃんに突っ込まれてまたみんなで笑った。

美月ちゃんが
「SOUTHSIDEのダンスがすごい良くて、私、本当にドキドキした・・・。」
って健二郎に向かって言った。

健二郎は
「すっごい嬉しいよーーー！！
　ね？GUNちゃん！！」

そこから健二郎とGUNちゃんはこのダンスはこんな想いがあってって話を美月ちゃんに始めた。
美月ちゃんも真剣に「うん。うん。」と相槌を打ちながら聞いている。

すっかり3人でダンスの話になってるから私は臣に言った。
「あの最後のサクラから始まるバラードの流れ・・・すごく良かった。
　私途中から涙が止まらなくて・・・。」

「ありがとう。
　どの曲が一番良かった？」

「花火!!
　ＣＤが出てから花火はとにかく聴いてて、何回聴いても自然と涙が出るくらい好き。
　ライブでも花火は特別な想いですごい良かった・・・。」

花火・・・

＜言葉なんかいらない 見つめてください こんなに溢れてるあなた・・・・好きです＞

私の頭の中を隆二の歌声がよぎった。
思わず目が潤んでしまった。

やばっｗｗ

臣がすかさず
「どうした？」って聞いてくれた。

「ごめんなさい。花火思い出すだけで涙ぐんじゃって・・・。
　それだけ花火は大好きな歌なんだよね。」

「そっか。なんか嬉しいよ・・・。」

嘘、ついちゃった・・・かな・・・？

それから臣と話をしてるけど、頭の中に隆二もチラついていた。

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