第18話 過去編 ページ21
それから、消太に看病してもらい、熱も下がった日。ついに明日は………
『高校の試験日だよおおおおお!!』
「うるせぇ。静かにしろ。」
『はいはい。ところで疑問が一つ。消太は何故、ヒーローになろうと思ったのかね？』
「……別に何でもいいだろ。(お前のためとか言えるわけねぇ)」
『うぇぇ〜ケチー。』
「そういうお前はどーなんだ？」
『ん？そりゃあ………面白そうだから!!私、興味がないことはしない人間だから!!』
……今思えばバカだろ。なんて思うけど昔の私は何かと好奇心が多くて(かなり)問題児だったらしい。そのお陰で男子並みの勇気と力は持っていたよ。高校時に握力がリンゴを潰せるほどの怪力を誇っていたんだけど、そのせいで＜怪力ゴリラ＞なーんてあだ名がついたのは別のはなし。
『ねぇねぇ。私の個性って地味だよね。』
「…話の趣旨がわからないし、唐突すぎる」
『えー。だって簡単に言えば重力に逆らうだけの個性だよ？』
「…別にいんじゃねぇーの。個性が強ければ強いほどいいって訳じゃないから。」
『……消太が真面目なことを…!!』
「なんだよそれ。俺が普段からまともな人間じゃないみたいな発言は。」
『ふふ。ねぇ、約束を一つしない？』
「内容にもよる。」
『うん。それはね、[危険なことがあったらお互いを頼る]っていうの。』
「ヒーローは常に危険だろ。」
『うん。そうだね。少し言い方が悪かったかな？まぁ、とりあえず自分一人で出来ないことがあるのなら、頼ってね。ってこと。』
「……分かった。」
『ふふ。約束。だよ？消太と約束事するなんて久しぶり!!なんか新鮮だね!!』
「…フッ」
『お？消太が笑った!!URですな!!明日はいいことがあるね!!』
「バカかお前は。」
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この時は自分でも気づいていなくて。消太に恋していたことも何もかも。プロの世界がどんなものなのかも。
すべてを知るのはだいたい、大切なものを無くしたときだったりする。
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零夢(プロフ) - kobayashi200308さん» ありがとうございます！直しておきました。 (2017年7月28日 22時) (
レス) id: 35b13fabeb (このIDを非表示/違反報告)
kobayashi200308(プロフ) - えっと、｢お前が帰るまで｣が｢お前が変えるまで｣になってました！ (2017年7月27日 21時) (レス) id: 1999606202 (このIDを非表示/違反報告)
零夢(プロフ) - kobayashi200308さん» すいません、どこらへんか分かりますか？教えていただけたら幸いです。 (2017年7月27日 18時) (レス) id: 35b13fabeb (このIDを非表示/違反報告)
零夢(プロフ) - kobayashi200308さん» 教えてくれて有難うございます。直しておきます。 (2017年7月27日 18時) (レス) id: 35b13fabeb (このIDを非表示/違反報告)
kobayashi200308(プロフ) - すいません！今読んでたんですけど2話のとこに誤字発見しました！ (2017年7月26日 21時) (レス) id: 1999606202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零夢 | 作成日時：2016年7月20日 20時
