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拓弥side
拓「なんかおかしいと思わない?」
さ「なにが?」
Aと久しぶりに海について話してから2日後、どうせ暇だったであろうさくらを呼び出した。
こないだ、明らかに何かがあったはずなのに隠そうとするA。
俺たちにはバレてるんだから、隠すことなんてないしむしろ話した方がいいと思うんだけど…。
拓「こないだ話したんだよ、Aと。海のこと」
さ「うん」
拓「そしたら明らかに何かを隠してんだよね。最近海の彼女来てもあんまり落ち込まないし」
さ「あー、確かにそれ私も気になってた。最近ひなたちゃんが来ても割と余裕そうなんだよねA」
さくらも、俺と同じように思ってたみたいだ。
それほど最近のAはおかしい。
妙に余裕そうに振舞ってる気がする。
さ「AもAで振り切ったか、諦めようとしてるんじゃない?」
拓「俺にはそう感じないんだよ。なんか、…もうすでに海のこと奪いましたみたいに感じる」
さ「えー…それは拓弥の勘違いじゃない?だってそれって浮気ってことじゃん?…さすがにAもそれはしないんじゃない?」
拓「……そうかなぁ…まぁ、そうか…」
さ「うん。てか、あんたいつもサークルの後A連れてどこいってんの?」
拓「内緒。じゃあな。」
さ「はぁ?なにそれずる!私も帰るし!」
そう叫んで、俺の後にひょこひょこついてくる。
着いてきたって奢りは俺だけどな。
素直にありがとうって奢られるさくらは可愛く見えた。
それにしても、俺の勘違い…か。
あんまりしっくりきてないけど、この勘が当たってしまうと、とんでもないことだからさくらの言う通りを願っていた。
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年3月19日 1時