勿忘草 (ページ13)

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それからしばらくして、ちゃんとコンテンポラリーは教えてくれた。

逆に、拓弥くんはヒップホップが苦手らしいから私が教えてあげた。

週に2回くらい。

不定期に、拓弥くんに連れてかれるようになった。

ほんとにいきなり。
私の腕を引っ張ってくる。

おかげで何回さくらを1人にしたか。

『A、最近拓弥と仲良いんだね』

「え」

海にこう言われたのはサークル活動がが始まる前。

火曜日は、私と海だけが3限までで、他は4限まであるからこの時間はどうしても2人になってしまう。

いつもは適当に選んだ曲に適当に振りをつけて2人で踊ってるだけなのに。

「まぁ…うん」

『なんか意外』

「え、なんで？」

『Aと拓弥って、絶対気合わないと思ってたから』

「あー、確かに最初は壁感じてたけど今は全然かな。拓弥くんの印象変わった」

『…たまに2人で帰ってるとこ見るけど、なにやってんの？』

なぜか海が若干イラだちながら聞いてくる。

「え、なんで怒ってんの」

『別に怒ってないけど……ごめん。なんでもない』

ふいと顔を逸らして、いきなり準備運動を始めた。

海、もしかして…

嫉妬…してくれてたりする…？

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