僕らが強く。

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昌暉side





ここ1週間ほど、ギターを引っ張り出してきて少しずつ弾いてみてる。





初めはチューニングが合ってなさすぎるのと俺が衰えたのですごい不協和音だったけど、少し練習したら感覚が戻ってきた。





前までは、DISH//の曲を聞く度に泣いてて、それでも頭の中から離れてくれないからひたすら泣いてる日々だった。





この先一生涙出ないんじゃないのってくらいの涙を毎日のように流してて、それでも止まることを知らなくて本当に苦しかった。辛かった。





起きては泣いて、泣き疲れては寝ての繰り返し。
なんにもする気が起きなくて、気付いたら部屋が散らかりっぱなしでそれを匠海が片付けてくれてた。





再結成しようって匠海は言ってくれたけど、正直期待してない。





だって、そう言った張本人が暇ないんだもん。
もう日本を代表する俳優になってるんだもん。
音楽活動なんて、やってる暇ないでしょ。





でも、そんな忙しいはずなのに3日に1回はうちに来て歌って帰る。

それを見る度に嬉しくなる。期待しちゃう。
DISH//を忘れてないんだって、そう思える。





…俺も、いつまでも匠海に気遣わせちゃいけない。
俺の家に通うのだって、無理してるはず。





もういいよ、大丈夫。





って、今日絶対言うんだ。


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