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柊生side
早く帰ろうとしてる…?
確かにそうなのかもしれない。
無意識に、ここに居たくないという拒否反応が出ていたのかも。
でも、大智がこう言うということは、このまま帰らせてくれる気はないということ。
…もう、めんどくさい。
俺は炒飯を食べていた手を止めて、大智を睨んだ。
柊「なに?」
さっきまで大人しかった俺が急に言葉にトゲを付けて発したもんだから、ビックリした大智は慌てて箸を置いた。
大「え、なに?どした?」
柊「それこっちのセリフだろ。急に仕事場に来といてラーメン屋連れてかれて。そんでなんも言わないの?何のためにきたの?バンドの話しに来たんじゃないの?」
感情のままに話す俺を、冷静な…でも穏やかな目で見つめていた。
大「…柊生は、いま楽しい?」
何も言えずに、大智から目をそらすしかなかった。
大「ラジオ聴いてて、柊生ずっとイライラしてる気がして。バカ笑いする事もなくなったし、なんか…つまんないよ今の柊生。」
仕事ない俺が言うことじゃないけどさ。
そう言い足して、再びラーメンをすする。
大「…みんなそうなんだって。」
柊「は?」
大「匠海が言ってた。俺ら全員、仕事に対する姿勢…っていうの?そういうのがなくなってるって。周りに見えてるって」
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ましゅまろ(プロフ) - トン助。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ありがとうございます、励みになります!DISH//さんと共に、この作品も愛してくださると嬉しいです! (2020年9月14日 15時) (レス) id: de85c83aa4 (このIDを非表示/違反報告)
トン助。(プロフ) - 初めまして。DISH//が大好きで作品を探していたら、この作品に出会いました。文章力と表現力を活かした作品のクオリティに衝撃です。更新本当に楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5008114d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年8月27日 22時