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匠海side
匠「………ごめん」
昌「匠海が謝ることなんかないでしょ。俺たちがこれ以上できないと思ってるバンドなんか誰も見たくないだろうし、解散は間違ってないと思う。」
匠「昌暉をこんな風にさせちゃったのは、俺だ…」
昌「…やめろ」
匠「昌暉の居場所、守ってやればよかった…!」
昌「やめろって!!俺が弱かっただけだよ!匠海達は平気じゃんか!俺が執着してだけで、みんな何も悪くない!!だから謝んな!惨めだろ……!!」
"惨めだろ"
そう言った昌暉は、今にも壊れてしまいそうな心を必死に守っているように見えた。
いや、もうすでに壊れてしまってる心を、必死に隠しているみたいだった。
匠「…俺が守る」
昌「…え?」
匠「強くなる。」
昌「何言って…」
匠「昌暉が落とした愛は俺が、俺らが拾うから。もう絶対に昌暉をこんな風にさせない」
昌暉が俺らから、ファンからもらった愛を落としたと思ってるのならもう一度拾う。
失くしものじゃない。
だから、何度でも拾ってやる。
昌「……」
匠「…再結成しよう」
昌暉の目から、綺麗な涙が零れた。
昌暉だけじゃない。俺も、どこかで期待してた。
少ししたら、もう一度DISH//として活動出来るんじゃないかって。
だから、昌暉には前をむいてほしい。
そんなに自分を追い詰めないでほしい。
俺を動かしたのは、他の誰でもない昌暉自身だ。
だから今度は、自分自身を動かせ。
匠「…なぁ、どうか生きることを譲るなよ…」
強く。
僕らが強くならなくては。
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ましゅまろ(プロフ) - トン助。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ありがとうございます、励みになります!DISH//さんと共に、この作品も愛してくださると嬉しいです! (2020年9月14日 15時) (レス) id: de85c83aa4 (このIDを非表示/違反報告)
トン助。(プロフ) - 初めまして。DISH//が大好きで作品を探していたら、この作品に出会いました。文章力と表現力を活かした作品のクオリティに衝撃です。更新本当に楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5008114d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年8月27日 22時