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21. ページ22

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海side





海「…で、お前は何してんの?」





祐「あー、トイレどこかわかんなくて!」





海「…あ、そう。こっち」





祐「ありがとうー!」





ニコニコの笑顔を崩さずにひょこひょこ着いてくる祐基。





…その笑顔、あんま好きじゃないんだよな。
裏で何考えてるか分からない笑顔。





海「ここ」





祐「ありがと、助かったぁ」





海「…祐基」





祐「ん?」





海「保健室には絶対行くな。それと、Aにはあんま近付くな」





祐「…なんで?」





やっぱり。Aちゃんに普通に関わろうとしてた
今だって、ほんとはトイレなんかじゃないだろ





海「相手の気持ち、よく考えてみろ。お前だってそんなバカじゃないだろ」





祐「…うん、分かった…」





海「…じゃ俺戻るから。お前はまっすぐ教室戻れよ」





祐「うん、わかった!」





分かれば素直なんだよな。
昔から素直なところは変わってない。





だから、俺は祐基を弟感覚で甘やかしちゃう。





だけど、今回ばかりは嫌な感じが止まらない。





海「じゃあね」





祐「うん、…ね、海でもさ、」





海「なに?」





祐「ずっとずっと好きだった人が目の前にいて、逃げられたとしても追いかけない訳ないよね」





場所、教えてくれてありがとう!
そう無邪気な声で、笑顔でトイレに入っていった。





でも俺は、しばらくその場を動けなかった。





なんでかって?









あの台詞を行った時の祐基が、本当に異様な目をしてたから。





"逃げられたとしても追いかけない訳ないよね"





祐基。





今回ばかりは、お前の味方についてやれないよ


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ましゅまろ(プロフ) - 千羽さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!頑張りますありがとうございます! (2018年12月23日 10時) (レス) id: 5ab9ecd76e (このIDを非表示/違反報告)
千羽(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!いつも、次の展開が気になります!それに見入ってしまいます(笑)私はタカシくんが大好きなのでタカシくんとくっついて欲しいと切実に願ってます!更新大変かと思いますが頑張って下さい!楽しみに更新されるの待ってます(^o^) (2018年12月23日 3時) (レス) id: 049a9afd19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2018年11月29日 17時

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