十一章ー文句ー ページ15
にこ「ちょっと、A」
その日、冷や汗をかきつつも帰り支度を整えていたら、後ろから声がかかった。
A「ん？どうした？」
声の正体は、矢澤にこ。…こいつがこのタイミングで話しかけてくるということは…。
にこ「なんであいつをここに残したのよ…」
うん。小太郎のことだろうな。そうだと思った。
A「まぁ、あいつにはメッセンジャー役も頼んでたわけだしな…」
にこ「それでもやっぱりあいつ嫌い。にこの天敵よ！」
うーん。まぁ、こいつらになにが起こったのかは説明するのが面倒くさいから今度にするとして…まぁ、少しばかり俺にも非があるため、ここは話くらいは聞いてやることにするか。
にこ「全く…にこの精神力をどうしてくれるのよ！」
A「…すまなかったな」
にこ「う、うぇ！？そ、そこちゃんと謝るの…？」
うん、カウンターに弱い。こいつの弱点でもある。
A「なんやかんや、狙った展開でもあったからな。詫びに何かしようか？」
冗談混じりに不敵に笑ってみせると、にこは何故だか一瞬顔を赤くして、すぐにきっとこちらを睨んできた。
にこ「じゃあ、今度、にこの買い物に付き合って。それくらい、いいでしょ？」
…何かと思えばそんなこと。って、うん？そんなこと…？
…でも無いな。
俺は悩むフリをして、右目に右手を当て、目を閉じた！
瞬間、俺の意識は暗い海の中に沈む。
…さて。
どうしたものか。
にこと出かける。別に悪くない話だ。むしろ、楽しそうだ。
…小太郎がいなければ。
小太郎はにこを大変気に入っている。…おもちゃとして。
そして、そのにこが俺と一緒に出かけていた…。そんな状況が奴にバレたら？
…二週間はそのネタで弄られる。にこが。そして、とばっちりで俺が。
そんなことは全力で回避したい所だが、うーむ。
あいつに出会わなければいいだけか。
出かけた際の未来を何度かシュミレートした後、俺は意識を現実に戻す。
にこ「…今度は何考えてたのよ？」
む、俺の仕草に気付いたか。さすが三年生。腐っても勘はいいな。
にこ「今なんか失礼なこと考えなかった！？」
マジで勘いいな。
A「ふん。なんでもない。外出の件。いいぞ、基本俺は暇人だからな」
にこ「そ、そう？…じゃあ、休日…駅前に10時からで、いい？」
A「了解だ。それじゃあ、な」
俺は短く返事すると、にこと別れたのだった。
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菊(プロフ) - こちらでも生存報告しておきます。私生活多忙のため、続編を書けていないこと、誠に申し訳ございません。完結まではもっていくつもりですので、どうか長い目で見守ってください (2015年5月13日 18時) (
レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 何とか生存しててよかったです。無理しないで頑張ってください (2015年3月6日 21時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - うえぽんさん» 一応生存報告をw学校でテスト中でして製作止まってますw復帰は2日後か3日後となります… (2015年3月6日 7時) (レス) id: 757134f30c (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 続編ファイトだよ！ (2015年3月5日 20時) (レス) id: 8b695f2b6e (このIDを非表示/違反報告)
うえぽん - 自分もミューズのメンバーはすきだけど、ことりと花陽が好きですね。更新お疲れ様です♪ (2015年3月2日 20時) (レス) id: 52f8adeea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊 | 作成日時：2015年1月12日 13時
