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inポートマフィア
私は二人に連れられて大きな建物へと足を進めた。
リ「いいかい、Aちゃん。ここは命を落とす事もも奪う事も日常茶飯事だ。」
エ「もちろん強制はしないわ。死と隣り合わせって事になるけど…ほんとにはいるのかしら?」
正直怖いのは怖い。でも、それでも仕事が無くなった今、頼れるのはここだけ。私の力が誰かに必要とされるのなら、答えは決まっている。
『はい。私、神無月Aは今日からリンタローさん、いいえ、ボスの為に命を捧げます。』
リ「うんうん、じゃあ早速うちの幹部に紹介しなくちゃね!」
エ「よろしく!A!あ、私には敬語使わないでね?」
『っえ、わ、わかった、?』
エリスちゃんに頼まれちゃ仕方ないよね、
リ「あ、その前に…これ!私からのお祝いプレゼントだよ!」
『っえ、ありがとうございます』
中を見てみると黒のマーメイドドレスが入っていた。
エ「着替えてらっしゃい!案内するわ!」
『ありがとう』
エリスちゃんが案内してくれるようなので着いていく事にした。
エ「ここよ、外で待ってるから終わったら出てきてね!」
ひとつだけ頷くと個室に入り洋服に袖を通す。
『…露出』
マーメイドドレスと言うだけで体のラインがハッキリわかるのに、足横にスリット袖の部分は透けているためこれじゃただの変態だ。
エ「A〜?開けてもいいかしら?」
マズイ。こんな格好似合うわけない。でもせっかくボスがプレゼントしてくれたんだから我慢しよう。
そう思うしかないまま渋々エリスちゃんの待っている外へ足を進めた。
エ「もー、遅かっ…!?」
『ええっと、あ、どう、カナ笑』
恥ずかしくて顔が真っ赤だ。
エ「………」
エリスちゃんが固まってしまった。
そんなに似合わなかったかな、少し悲しい気持ちになって下を向いた時
エ「とっっっても似合うわ!!世界??いや宇宙一素敵よ!ちょっと!!リンタロー!!!!」バタバタ
『あ、れ』
エリスちゃんは誉めちぎって何処かへ走っていってしまった。
まぁ、いっか。誉めてくれてたもん。
そんなことを思いながら廊下に出た時だった。
「ゲホゲホッ…」
後ろから誰かの咳が聞こえた。
後ろを振り返った時。
『ッッッ…!!』
漆黒の目全てが黒に包まれた彼
あの日、私を助けてくれた人。
まちがいない。
「……ゲホッ」
『みつ、けた…』
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作成日時:2023年10月9日 21時