続 ページ25
奥の席は襖で閉じられているが座敷になっており中々広い
靴を脱ぎながら太宰は首を傾げた
太宰「私と国木田君、AさんだけなのにAさん随分と広い席予約したんだね」
国木田「そうだな」
靴を靴箱に入れようとすると見知った靴が何足か置かれている
国木田は顔を引き攣らせる
国木田「ま、真逆な...」
嫌な予感を感じつつ国木田は座敷の襖を開けたのだった___
Aside
Aは一人、家に戻ってから居酒屋へ行く
A(治達、もう着いちゃってるだろうな)
そう思いながら居酒屋の暖簾を潜った
店員に苗字を伝えると予約した部屋へと案内される
Aは靴を脱ぎ、襖を開けた
A「だいぶ出来上がってるねえ」
敦「あ、佐藤さん」
出入口側に座っていた敦はAを見上げる
探偵社の皆が集い宴会をしている
座敷内はどんちゃん騒ぎだ
空の酒の瓶や割賦は端に積まれ成人組は顔を赤くし愉快に笑っている
A「遅れてすまない」
与謝野「あらァ?Aさんじゃないか。宴会の主催者が一番に遅れてちゃあ駄目じゃないかい?」
A「御免ね、与謝野女医。着替えたりしてたら遅れてしまった」
乱歩「僕を待たせるなんていい度胸じゃない!次は無いからね!」
A「うふふ、気を付けるよ」
Aは皆と一言交わしながら太宰の横へ座った
太宰「Aさんが宴会を主催したの?」
A「ああ。治と国木田君には伝えてなかったから...吃驚した?」
すると太宰の向かい側に座っている国木田が持っていたグラスを置き云った
国木田「吃驚どころの話じゃない。見知った靴が有るとは思ったが...真逆、探偵社の皆がいるとは思わなかったぞ。次からは......言ってくれなきゃ困りますよぉ!!」
太宰「あらま、国木田君もう酔ってるの?」
国木田「酔ってなどいない!なあ、谷崎」
国木田は横に座る谷崎に絡む
谷崎「え、あ...そ、そうですね...」
A「頑張れ〜谷崎君。却説、そろそろだな」
太宰「...?何か始まるの?」
A「うふふ、お楽しみだ」
Aが微笑むと室内の電気が唐突に消える
国木田「なっなんだ!?」
何も知らない国木田は慌てふためく
A「国木田君、静かに」
Aが自身の口元に人差し指を当てると蝋燭の火が揺らめく大きめな誕生日ケェキを持った従業員が座敷に入ってきた
A達はそれを確認すると誕生日を称える歌を歌い始める
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花吹雪 - 更新頑張ってください! とっても面白いです! (2020年9月10日 23時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» え…森さん心労(ストレス)溜まってるの?珍しい〜 (2019年10月19日 19時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» 酷い!!......ストレス軽減ってどうやってるんだろ?((ボソ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» 帰ってもいいですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» では太宰君by森 (2019年8月17日 1時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年5月7日 3時