2話 ページ4
とりあえず、何もしない訳には行かない。
近くにあったお気に入りのカバンに何かないかを探る。
見つかったものは、ハンカチ、携帯、財布、手鏡、メイク道具、絆創膏。
至って普通で何の武器にもなりそうもない。
『異世界転生したら何か特典とか貰えるんじゃないの…？え、本当に何もなしで行くの？』
絶望でしかない。
だが、嘆いていても仕方がない。いつもの癖で携帯を開き、マップを見る。
『あ、WiFi繋がらないじゃ………え。』
繋がっていた。
いや、これはでかい。位置情報もしっかりしており、近くに街があることが分かった。他のものも何か代わりがないかを確認する。
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
━━━━━
━━
変わっていなかったものは、ハンカチ、手鏡、メイク道具、絆創膏。
変わっていたものは、財布の中身、携帯、そして何故か自分の容姿だった。
手鏡に自分の容姿が写り気がついた。今の私はおよそ17歳前後の見た目をしている。若返ったのはとても嬉しい、だが…
『もうちょーっと可愛くして欲しかったなぁ…。』
私だって女だ、可愛くなりたい。しかし、若返っただけで他は少し目が大きくなったくらいだった。まぁ、前よりかは可愛い自信はある。
深く溜息をつき、バックを手に取り街の方向へと向かう。こんな調子で大丈夫なのか、ストレスが溜まりそうだ。
ｻﾞｧｧ…と風が吹く音、動物たちの鳴き声。
まるでAを祝福しているようにも感じた。
『結構遠くから聞こえるなぁ…。』
Aはまだ、自身の体に起こっている変化を知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天曇 - 小さい…ホビット…… (2021年1月22日 11時) (
レス) id: 786a665169 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 下の下と下に激しく同意。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: cf91128782 (このIDを非表示/違反報告)
モカブラウン(プロフ) - こんにちは！すごくいい作品...文才と妄想力を僕にください (2021年1月18日 8時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
晴 - ↓のコメで吹いた、ﾌﾞﾌｫｫｰw ｸｿｯ夜中に見たせいでメシテロにうああああ！ (2021年1月16日 23時) (レス) id: 47b2bcc73d (このIDを非表示/違反報告)
天曇 - ロボロ・クライン……クライン…小さい…… (2021年1月15日 22時) (レス) id: 786a665169 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：骨粉の煮付け | 作成日時：2020年12月23日 18時
