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ざわつく部屋の中から聞こえてくる声。




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「なんだよ瑠姫、女?」


瑠姫「そうそう。それがさ、まじウケんだよ(笑)今時公園で男に振られてワンワン泣いてんの、それも夜中にだぜ?」






「ぶっ、(笑)なんだよそれカッコわり〜!俺そんなの死んでもやだわ」


瑠姫「興味本位に近付いたら想像以上に面白い奴で。この間たまたま会ったから一緒に帰ろうなんて誘ったら色々話してくれちゃってさ。」




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瑠姫「王子様とかなんとか言ってた気がする(笑)」




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白岩さんだ、とすぐに分かった私は。




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白岩さんがどんな人なのかもっと知りたくて。




白岩さんがどんな人達と仲良しで、どんな人達とどんな話をしているのかが気になって。




一瞬で恋に落ちてしまった白岩さんのことを、もっと好きになりたくて。




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ただ、そんなことを抱いて立ち止まった。




そしたら話の話題は不覚にも私の話題で。


だけどその話題は私にとっていい話題でもなんでもなくて。




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……それは、白岩さんが白岩さんじゃない所を見ているようで。




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足の力が抜けていくのを感じた。


ここから離れなきゃ。離れなきゃ。と分かっているのに、何故か足が根を張ったように動かない。


下半身が固まったようになって、息もまともに出来ない。




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離れなきゃ。聞いちゃダメだ。耳を塞がなきゃ。




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分かっているのに、白岩さんやその周りの友達が繰り広げる心無い話をどんどん耳に入れていく私。




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体が動かない。怖い。助けて。助けて。




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誰か。




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景瑚「………A!!!」




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助けて。




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作者名:カスミ | 作成日時:2022年6月8日 23時

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