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学校が味気なく感じます。私のしたことですが。
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朝日が眩しい。
何となく、違和感を感じる。
(……いつも一緒に登校してたからかな……一人に慣れなきゃいけないのに。)
クラスにつくと、今まで対して話もしてない女子から話しかけられる。
「ねえ……残念だね、別れちゃったんでしょ?」
「……何のこと?」
「あ、ゴメン!! 思い出したくないよね! 」
ごめんね!! と、最後まで謝りながら彼女はグループの輪へと戻っていく。
「『残念』ねぇ……良い笑顔だったよ、今までで一番。」
隠す気もないだろう。戻ったグループの中で何を話しているかも想像できる。
(ねぇ! やっぱり別れたんだって!)
(ホント?! 残念だね〜!)
(でも依理さ〜、黒尾くんの事好きって言ってたじゃ〜ん、チャンスだよ?)
女というものはどこまでも欲望に忠実になれるらしい。
「もちろん私も例に漏れないけど、ね。」
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黒尾side
「……何? 何か用?」
昼休み女子のグループに呼び出された。
「ちょっと、理沙言ってよ先に……」
「え、何で私が……」
「……用がないなら帰るけど?」
Aの事で俺はかなりイラついてたし、話も進まなそうだったのでそう言ったら……
「……A、ひどいよね。黒尾くんの気持ちも考えないで。」
「は? 何のことだよ。」
彼女たちはしばらく口ごもってたがやがて言った。
「だって……黒尾くんの事振ったんでしょ? いきなり。」
は。何でコイツが知ってんだよ。
「それも『飽きたから〜』とかさ。最低じゃん!」
「え、私他に好きな人ができたって聞いたんだけど。」
『どっちにしても最低じゃん!』
女子たちが盛り上がっている中、俺は呆然としていた。
飽きた?
好きな人ができた?
「……ほんと何なんだよ…………。」
「あ、でも! いい機会かも! ……他の彼女とか、作る……」
腕に伸ばされた手を、軽くではあるが振り払う。
「悪いけど、別れてすぐに慰める振りして近づいてくる女は論外だわ。」
「なっ!!」
そのままその場を離れる。
「……何がほんとかわかんねーよ。教えろよ、A。」
「……黒尾先輩? どうかしましたか?」
「……由香ちゃんじゃん。そっちこそどうしたの?」
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高橋由香
・音駒男バレマネ
・1年
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えま - 舞璃花さん» レス遅れてごめんなさい! 感動して頂けて嬉しいです……ありがとうございます!!! (2017年1月20日 22時) (レス) id: 9535ab89b8 (このIDを非表示/違反報告)
舞璃花(プロフ) - お話とても良かったです!感動して泣いてしまいましたw続編を読むのがとても楽しみです!続編読んできます! (2016年5月28日 12時) (レス) id: 0311422590 (このIDを非表示/違反報告)
えま - DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀`)∩さん» ありがとうございます!!! 続編の方もよろしくです! (2016年4月12日 22時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀`)∩(プロフ) - 見に来ました! 面白かったのでついでにお気に入り登録もさせていただきます(≧▽≦)((もう続編出てるんですけどね(笑) 続編のほうも評価しにいきますので('ω')ノ (2016年4月12日 19時) (レス) id: 409c42c952 (このIDを非表示/違反報告)
えま - おねむさん» ありがとうございます!! 続編もよろしくお願いしますm(._.)m (2016年4月8日 23時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
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