〃 ページ13
……研磨には驚いたな〜。
でも、ね。
私の方が1枚上手。
だって、
「『でも』……何？」
「……私が認めなきゃそれは全部無かったことになるよね。だって証拠がないから。」
「っ……！」
研磨の洞察力は本当にすごい。
(だって気づかせるつもりは無かったのに、わかっちゃった。)
……研磨の言ったことは当たってる。
噂流したのは私。
現場近くに鉄朗と居た。
写真撮ったのも、それを職員室の机に置いたのも。
……でも証拠はどこにもない。
噂なんか流してない。
写真？ そんなの知らない。
鉄朗と居たのは『偶然』で、
暴力を止めたのも、『証拠を隠すため』。
と言ったらそれでおしまい。
私がしたことはただ、
「鉄朗をふって」
「嫌がらせに加担」
「暴力は止める」
「そして現場近くに鉄朗と居た」
そこに入る脚色には意味はない。
(それでも計算外……何で気づいちゃうかな研磨…………)
「……ね？ 研磨は私の幼馴染みだからそう考えただけ。私はマネージャーさんに嫉妬して……」
「クロと高橋さんほとんどしゃべってなかったのに？ クロはAしか見てなかったよ。」
「……でも、私より近くに居るから嫌だった。キライだった。」
「嘘つき。…………傘、貸したくせに。」
「なんのこと？」
「言ってたよ、高橋さん。『白崎先輩の声だった』てさ。」
「……知らない。」
『掃除の子』、だ。
あの時会った。
男バレのマネージャーだと知った。
……鉄朗の事が好きなこともわかった。
(けど、ものすごく良い子なんだよな…………)
嫌いになんかなれない。
むしろ、とてもお気に入りの子。
(あの子なら……鉄朗と並んでてもいいかな、なんて思ってしまうくらい。)
ごめんなさい。怖い思いをさせるつもりは本当に無かったのに。
「研磨、これは誰にも言わないよね？ こんな根拠のないこと。」
「……。」
「……じゃあ、本当の事１つだけ言うから。だから言わないで？……私はマネージャーさんをキライなんかじゃないよ。」
「……知ってる。またね。」
「……じゃあね。」
部活に行く研磨の背中が見えなくなるまで待ってから、歩き出す。
「あ、先生。」
「ああ、準備できてるぞ。それにしても急だな、どうかしたのか？」
「何もないですよ？」
(研磨はすごかったけど、一番大事なことには気づかせなかった私も中々すごいかもね。)
次の日から、Aは学校に来なかった。
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えま - 舞璃花さん» レス遅れてごめんなさい！ 感動して頂けて嬉しいです……ありがとうございます！！！ (2017年1月20日 22時) (
レス) id: 9535ab89b8 (このIDを非表示/違反報告)
舞璃花(プロフ) - お話とても良かったです！感動して泣いてしまいましたw続編を読むのがとても楽しみです！続編読んできます！ (2016年5月28日 12時) (レス) id: 0311422590 (このIDを非表示/違反報告)
えま - DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀｀)∩さん» ありがとうございます！！！ 続編の方もよろしくです！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
DA☆SA☆KU☆SYA(∩´∀｀)∩(プロフ) - 見に来ました！ 面白かったのでついでにお気に入り登録もさせていただきます(≧▽≦)（（もう続編出てるんですけどね(笑) 続編のほうも評価しにいきますので('ω')ノ (2016年4月12日 19時) (レス) id: 409c42c952 (このIDを非表示/違反報告)
えま - おねむさん» ありがとうございます！！ 続編もよろしくお願いしますm(._.)m (2016年4月8日 23時) (レス) id: c2b65fcd72 (このIDを非表示/違反報告)
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