【ハイキュー！】彼をふってからしたこと。【黒尾鉄朗】

日記の後の話4 ページ21

ファイル【日記】に目を留める。


「……何かわかるかもな。」

「うん。でも12日分しかないよ……？」



「それでも充分だ。開けるか？」

「うん。これはパスワードかかってないから。」


開く。


が……



「一行か二行しか書き込まれてない……？」

「それか後で消したか……多分消したんじゃないか？ 」



「『貴方は驚いていました。』……？何の事かわかんない……」


「俺かもな、『貴方』って。……それ、俺が振られた日のやつだ。」

「あ……。でも他のは本当にわかんないや。」




言葉遊びか何かのようで、何を指して言っているのかが全然わからなかった。

せっかく何かがわかると思ったのに、からかわれた気分だ。


「……もういい、閉じようぜ。何回読んでもわかんねーよ。」


「……？！ ……ちょっと待って。」


「は？」
「ほら！」

研磨が揃えた文を見る。


貴方は驚いていました。それも当然だけれど。
何もなかった振りは、案外むずかしいものですね。
『大切だ』って事は、言わなきゃ伝わらないのに。
学校が味気なく感じます。私のしたことですが。
当然の様に思っていた事は本当にそうでしたか？
適当な言葉が見つからないけれど……貴方も私の大切な人であるのは確かです。
もし他の方法があったら変えられたの？
少しおかしかったのかもね、私も。
きっと、貴方に好いて貰えるのはここが最後。
でも、何を言っても貴方は納得しないと思ったから。
真実なんて、その人ですら解らなくなるのにね。
たぶん、これは最後まで気づかれない。……気づかせない。


やっぱり何度見てもよくわからない文。




「これが、……なんだ？」

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