優しさの伝染は誰から？ ページ9
て｢んぁぁぁあああ。｣
枕元に置いていたワシの携帯が震え、くだらない広告メールを知らせる。ふと視界に入った時刻はまだ集合時間になっていない。
て｢もう一眠りしてぇ。｣
枕に抱きつきながらそうボヤくも、折角集合前に目が覚めたし、怒られそうなのでそのままリビングへと向かった。
て｢なんかめっちゃいい匂いするやん。｣
部屋へと入れば美味そうな匂い。鼻に意識を集中させて匂いの元へと向かえばそこには美味そうなハンバーグ。こんなんあったっけ？
リビングを見渡しても、いつも早く来るりょうや虫さん、綾香の姿はない。
て｢ぞーしかなぁ。まあいいや。腹減ったし食おう。置いてるやつが悪いんだい。｣
美味そうなハンバーグを皿に乗せてソファーへと向かいテレビをつけ食らいついた。
て｢うわ。うまっ。｣
半分くらい食っただろうか、りょうがいつもの様にスマートに部屋へと入ってくる。あ、虫眼鏡もいるやん。小さすぎて見えんかった。
り｢おはよ。てつやが起きてるなんて珍しいやん。｣
くそー。いつも自分が早いからってニヤニヤしながらそう言ってくるイケメン。
それに続くように虫さんも当たり前なんだよなんて突っ込む。
虫｢ねぇてっちゃん何食べてんの？朝ごはんあるなんて珍しいやん。｣
て｢え？ハンバーグ。なんかキッチンにあったんやけど、ぞーしかな？｣
ワシの隣に座りながら虫さんが聞いてくるもんだから2人になんか知らないかと問いかけるも何も聞いてないようで、俺の言葉にりょうがフラっとキッチンを見に行った。
り｢ねー。てつやさ、それ何個目？｣
て｢いや、1個だげ。そんな朝から何個も食わんわ。｣
虫｢なんかあったー？｣
り｢それ入れて全部で7個なんだよね。ハンバーグ。｣
確かに結構な量のハンバーグがあったと思う。それがどうしたというのだろうか。訳が分からないと首をかしげれば、隣で虫さんがやっちゃったねーみたいな顔をする。
ゆ｢おはよー。｣
し｢おはよっすー。｣
と｢え、何この空気。｣
沈黙した空気を壊すように入ってきた3人。珍しく今日はとしみつが2人を迎えに行くって言ってたっけな。
り｢うちのおバカなリーダーが戦犯。｣
と｢は？またクラブいったんかや！？｣
て｢行ってねぇわ！！｣
し｢何したん？｣
虫｢珍しく僕らが来る前にてっちゃんが起きてて、朝ごはんにハンバーグ食べてたの。
まぁ、それは喜ばしいことだよ。ただねーそのハンバーグ全部で7個だったんだって。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 216人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
良雅(プロフ) - なかさん» 初めまして！とても暖かいコメントありがとうございます！！そう言っていただけるだけでモチベがぐぐぐっと上がります！！良ければリクエストとかありましたらまた気軽にお願い致します。これからも作品共々よろしくお願いします。 (2019年6月3日 21時) (
レス) id: b00c9ae45c (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - びっくりするくらいおもしろいです！！！頑張ってください！、！ (2019年6月3日 19時) (レス) id: d7e95e92ec (このIDを非表示/違反報告)
良雅(プロフ) - Mamecccchiさん» あわわわ。めちゃくちゃ嬉しすぎます。泣きそう←これからも勝手に妄想繰り広げて気ままに書いていきますので作品共々お付き合いいただけると嬉しいです！！ (2019年5月27日 22時) (レス) id: b00c9ae45c (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - わたしも、なんでこんな素敵なお話なのに、コメントがないんだろう、、、、とずっと疑問でした。本当に大好きなお話です！！私が言うのもなんですが、自信をもってください！！！応援してますよ！ (2019年5月27日 22時) (レス) id: caa26f4b73 (このIDを非表示/違反報告)
良雅(プロフ) - Mamecccchiさん» 初めまして。こんばんわ。素敵なお言葉ありがとうございます。1も2もレスが全然なくて、自己満かもしれないなぁって思ってたのでほんとうに嬉しいです！これからも頑張って書きますのでよろしくお願い致します。気軽にリクエストとかありましたら仰ってください。 (2019年5月27日 21時) (レス) id: b0067c459c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ryo | 作成日時：2019年4月5日 12時
