優しさの伝染は誰から? ページ10
虫さんが再び経緯を話し始めるも訳が分からん。何が戦犯なんだ。察しのいいしばゆーとゆめまるは気づいたのか、哀れんだ目で見てくるも、我らのポンコツ代表も分かってないようで腕組みしながら眉間に皺を寄せ首をかしげている。
り「これとしみつも分かってないやんw」
し「これは大戦犯だわ。」
ゆ「ご愁傷さまw」
虫「二人ともまだわかんないか。珍しいことがあるでしょ?」
て「ワシととしみつが時間に間に合った。」
り「それと逆。来てるほうじゃなくて?」
と「綾香がおらんやん。」
りょうの言葉にとしみつが部屋を見渡したと思えばここにいないもう1人のメンバーの名前を口にする。確かにいつも1番にくる彼女の姿がない。
し「でも靴あったよ?」
虫「ってことは、この家にはいるってこと。」
て「え?これぞーしが置いてったんじゃないってこと?」
り「御曹司が頼まれてもないのにご飯作っていくと思う?」
と「うわ。だから7個やったんか。」
全員の話を聞いて合点がいった。やべぇ。どうしようかと思っていたら奥の和室の扉が開く音が聞こえた。
「ごめん。寝てた…。」
り「おはよ。ここ、はねてるよ?」
メンバーの声で目が覚めたのか、欠伸を小さく零しながらみんなの集まるリビングへとやってくる綾香。そんな彼女に近寄りぴょこんとはねた髪を指さしながら頭をポンポンっとするりょう。
虫「相も変わらずイケメンやねぇ。」
り「うざぁ。教えただけやん。」
と「いや、教えるだけで頭まで撫でんやん普通。」
いつもの様にスマートなりょうの行動に虫さんが突っかかり、としみつものっかる。でも俺は今それどころではない。
「あ、ご飯食べるやんね?」
て「え?いや、まだいいやん?」
何かを思い出したように彼女がそういうもんだから慌ててそう答えるものの、他のメンバーは不機嫌そうに睨んでくる。
「お腹すいてない?じゃあ先撮影する?」
虫「てっちゃん。もう観念しりん。」
し「俺おなかすいたし。」
ゆ「おれもー。」
カメラを準備するかと問いかける綾香の言葉に呆れたように虫さんが続ける。その言葉に次々に裏切ってくるこやつら。
「じゃあご飯にしよっか。早く目が覚めたからご飯作ったんだげ。いつもジャンケンじゃあお金もかかるやん?」
任せろと言いたげに親指を立てニっと笑いながらキッチンへと向かった。あぁ、謝る準備しとくわ。
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良雅(プロフ) - なかさん» 初めまして!とても暖かいコメントありがとうございます!!そう言っていただけるだけでモチベがぐぐぐっと上がります!!良ければリクエストとかありましたらまた気軽にお願い致します。これからも作品共々よろしくお願いします。 (2019年6月3日 21時) (レス) id: b00c9ae45c (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - びっくりするくらいおもしろいです!!!頑張ってください!、! (2019年6月3日 19時) (レス) id: d7e95e92ec (このIDを非表示/違反報告)
良雅(プロフ) - Mamecccchiさん» あわわわ。めちゃくちゃ嬉しすぎます。泣きそう←これからも勝手に妄想繰り広げて気ままに書いていきますので作品共々お付き合いいただけると嬉しいです!! (2019年5月27日 22時) (レス) id: b00c9ae45c (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - わたしも、なんでこんな素敵なお話なのに、コメントがないんだろう、、、、とずっと疑問でした。本当に大好きなお話です!!私が言うのもなんですが、自信をもってください!!!応援してますよ! (2019年5月27日 22時) (レス) id: caa26f4b73 (このIDを非表示/違反報告)
良雅(プロフ) - Mamecccchiさん» 初めまして。こんばんわ。素敵なお言葉ありがとうございます。1も2もレスが全然なくて、自己満かもしれないなぁって思ってたのでほんとうに嬉しいです!これからも頑張って書きますのでよろしくお願い致します。気軽にリクエストとかありましたら仰ってください。 (2019年5月27日 21時) (レス) id: b0067c459c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ryo | 作成日時:2019年4月5日 12時