1話 【6年前】 ページ4
“6年前… 神崎 A 七歳”
看「Aちゃん。調子はどう?」
貴「また入院になっちゃったから、つまらないー」
―私は、神崎 A 七歳で小学1年生です。私には、悩んでいる事がたくさんあります。
一つ目は、大好きだった運動が出来なくなった事。五歳までは、病気じゃなかったから運動しても大丈夫だったの。でも、六歳になった時に運動してたら倒れちゃって、それからはお母さんに運動はダメだって言われちゃったの。
二つ目は、食べ物に制限があること。しょっぱい物はダメだって言われてるからいつも食べるものが味気ないし、甘いものもダメだって言われてるからお菓子も食べれないし…。
そして、一番悩んでいるのは大好きな小学校にまともに通えない事。本当は、小学校には通わせられないって言われたんだけど、駄々をこねて頼んだら小学校に通わせてくれたの。でも、私体が弱いから小学校楽しみたいのにすぐ倒れちゃって…今みたいに入院になっちゃうの。
貴「ねぇ、先生?次はいつ退院できるの?」
先「うーん。申し訳ないんだけどしばらくは無理かなぁ」
貴「えーっ」
―いつもいつも、退院しては長い入院になっちゃうの。また暇なんだなぁ。
私は、がっかりした表情でため息をついた。
先「それと、今日は病室から絶対に出ないでね。Aちゃん」
先生はとても真剣な表情を浮かべてそう言った。
貴「はーい」
私が、素直に返事をした事を確認した先生は病室を出て行った。
―…って出ないでってやだよ。ここにいても暇なだけじゃん。先生達に見つからないようにまた外いこう。実は、前もそうだけど外に出るなって言われてもこっそり外に出てるの。先生や看護師さんが回診する時にはしっかり戻ってるからいつもばれないんだ。
私は、こっそりといつものように中庭へと向かった。
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優菜(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいですヽ(*´∀`)ノ今実生活の方が忙しく更新出来ていませんが構想は出来てるので空いてる時間見つけて更新します(^-^)これからも読んで頂けると嬉しいです。 (2017年2月4日 21時) (レス) id: b2182f4c06 (このIDを非表示/違反報告)
ハルル - この小説を読んでみてとても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2017年2月4日 19時) (レス) id: 4e10d5168c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優菜 | 作成日時:2017年1月11日 10時