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三十二話 * 朝食ですが。 ページ42

瑠衣「…おい、A。目玉焼き焦げそうだぞ。」



『えっ?…ぁ、ごめん!』








阿呆らしい一日の始まり…だったのだが、俺の頭は朝はボケてるらしく、阿保を通りこしていた。





目玉焼きを焦がすなんて凡ミス初めて……じゃないわ。





つーか、完璧人間の瑠衣が隣にいるからもっと俺の失敗が目立つんだが。





完璧な幼馴染もつとツライな…。俺の平凡で地味な存在がもっと霞んでしまうではないか。









『…俺って苦労人だなー…。』





瑠衣「何ちょっと黄昏ながら言っちゃってんの。…あ、目玉焼き真っ黒だ。」









………め、目玉焼きが真っ黒焦げ…。






こんなおぞましい姿に成り果てた食いモンを見たのは生まれて初めてだ。…いや、もうこれは食いモンじゃねーな。物体Xだ。




…なんか無駄に感動した。









瑠衣「……誰が食うの?」




『…司。』









そーだ、司に食わせよう。





何も知らないし、あいつは天然だからココア味かと思って食うだろ。





…え?彼氏なのに扱い雑?………彼氏だからそー言う風に扱えるんだよ。









目をスゥッと細めながら無駄に清々しい笑顔を浮かべ、俺はまだ寝ぼけている司に声をかけた。









『司、朝ご飯できたよー。俺の愛を込めて作った物体、じーっくり味わって食べてね!』



司「Aの愛が詰まった手料理っ…!ありがと!今食いに行くーっ!」









司はサッと起き上がり、キラキラと輝いた目をしながら物体Xを受け取った。




…よくも疑いもせず他人の真黒い手料理を受け取れるな。逆に尊敬するわ。









瑠衣「案外、Aって腹黒いよな。」




『お前ほどじゃねーよ。』









まぁ、瑠衣とか司に掛けんのは惚れた弱みってやつかな。

三十三話 * お帰りになって頂きたいのですが。→←三十一話 * 翌日ですが。



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らる - 、少し気になったところがあります。料理は女子がやるもの。というのは決まっていないので差別発言になります。そのような発言で不快に思われる方もいるので訂正された方が良いと思われます。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: fc4157f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やめてしまわれるんですね。哀しいです。 (2018年3月19日 3時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
@curblood(プロフ) - rabbitの死神さん@絶賛鬱中さん» 使用していただきありがとうございます:) (2018年1月3日 7時) (レス) id: 3b57c323ff (このIDを非表示/違反報告)
rabbitの死神さん@絶賛鬱中(プロフ) - @curbloodさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ。というか、寧ろ描いて頂けて嬉しいです(*^^*) (2018年1月2日 16時) (レス) id: 8bab4445ef (このIDを非表示/違反報告)
@curblood(プロフ) - 了解致しました。本当に申し訳ないです。 (2018年1月2日 16時) (レス) id: 3b57c323ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rabbit@死神 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ameyozakura/  
作成日時:2017年9月2日 15時

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