土方相談所 ページ42
・
「トシィィイ！！」
「今度は何だ」
これ又時間が経って、体育祭も終わった次の日の朝。
例の如く、トシに泣きついていた
最早、土方相談所を開設してもいいんじゃないだろうか。
「私やっぱり頭おかしい」
「いや、分かんねェよ」
「分かれよ馬鹿」
「テメェざけんなオラ」
なんてお馴染みの茶番も繰り広げてから、本題に入る
「いやね、私の気持ちは前に話したでしょ？」
「いや、聞いてねェけど」
「は！？嘘！」
「聞いてねェ」
…そう言えばまだ誰にも言ってなかった様な
勝手に皆騒いでるから話したものと思ってた
「えっとね、……
取り敢えず色々掻い摘んで沖田の事が好きなのだと説明。
……って事なんだけど」
「別に何も問題ねェだろ。相手が総悟というのは意外だが」
「それはもう自分でも分かりきってる事だからいいの！…そうじゃなくてさ、昨日体育祭の時、告白されてたんだよね彼奴」
遠回りしてしまったが、これこそが本題。
「あぁ、俺を見捨てた後か？」
「……そうだと思う」
そういやあの時トシの事見捨てたのか彼奴は。
「で、それがどうした」
「私、柱の影から見てたんだけど……『嫌だ』って思った。『これで沖田がOKしたらどうしよう』って」
だから、あの女の子には悪いけど、沖田がフってくれて正直ホッとしたのだ
「やっぱり最低だよね？嗚呼もう本当に嫌だぁぁ…」
「てめーも総悟に惚れてんだろ？だったら当然じゃねェのか？」
「いやでも人の不幸を喜ぶなんて私が一番嫌う事なのに……」
私がドジやらかした時、笑われるのが一番の苦痛だった
すると、トシがケロリとした顔で言う
「そんなに惚れてんなら、テメェも言えばいいだろーが」
「はぁ！？ちょっとマヨラー、冗談やめてよ」
「冗談じゃねェよ。一応はそれで平等じゃねェか」
・・ーーー確かに、そうかもしれない
あの子と私に何の接点もないけど、あの子がフられたのを勝手に聞いて、安心してる私はやっぱり最低だ
「……頑張ってみる」
私は小さく、拳を握った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽奈(プロフ) - ヒスイさん» ありがとうございます！全部してくれるなんて本当にありがたいです。私も神威と総悟好きなのでとても嬉しいです！！ (2016年12月1日 16時) (
レス) id: ef48a049d9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 作品に参加頂きありがとうございます！！！銀魂大好きな私ですが(主に神威と総悟)！！！好きなキャラだったのでめっちゃ嬉しいです♪♪評価お気に入り登録コメントの3点致しました！これからも更新頑張ってください！！応援してます！！ (2016年12月1日 15時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時：2016年11月27日 16時
