パーカー! ページ26
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「・・・えっと、いつから起きてたんデスカ?」
「『黙ってればカッコいいのに』辺りから」
「ほぼ最初じゃんんん!?」
・・ーーーという事は。
その他諸々の失言をも聞かれてしまった事になる
「んで、誰の寝顔が可愛いって?」
「いやー、誰だろうねぇ」
まあ、誤魔化すしかない
聞かれてしまっている以上、意味など無いに等しいが。
「そっ、それよりも!!ぱ、パーカー!!私、沖田にパーカー返しに来たの!」
「パーカー?・・・・・・ああ、あの時の・・・」
わざとらしく大声で言ってみると、怪訝そうな顔をしながらも沖田は食いついてくれた
それに乗じて私は持っていた紙袋を沖田に突き出して、一目散に逃げた・・・いや。逃げようとした
「何処行こうとしてんでィ?そう簡単にゃ逃がさねーぜィ」
「あははー」
しかし、沖田にしっかりと腕を掴まれてそれは叶わなかった
「・・・てめーのワケを話せ」
「え?」
全く予想外の言葉に目を丸くすると、沖田は腕を掴んだまま言う
「どうせ問い詰めても言わねーだろィ。その代わり、・・ーーーてめーの『ワケ』を聞かせろ。てめーの、ドジを隠す理由を、だ」
「え・・・」
何故、今更そんな事を知りたがるのか。
最近、沖田キス事件以来、今までよりももっと注意してきたから、やっとドジもマシになってきたと思ったのに。
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「遠山さんさぁ、それワザとでしょ?」
「男子のウケ狙ってんでしょ、この性悪女」
「一緒にいたら俺もガヤガヤ言われるし、お前とは絶好な」
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忌々しいあの時の記憶が蘇る
「・・・別に、そんな大した事じゃないよ」
絶対人には言いたくなかった筈なのに、何故だか勝手に唇が動いていた
ぽつり、ぽつりと言葉を漏らしてゆく
「ただ、ドジやらかし過ぎて、皆からワザとだってウザがられて・・・女子には男子ウケ狙ってるんだって、ハブられて・・・・・・普通に絡んでた男子も、それを見て私から距離を置くようになった・・・それだけ。」
その時、決めた。
ドジやらかすなら、その『元』を潰せばいい、って、
周りに常に注意して、ゴミとかは全部排除してドジやらかす元になる物を無くそうって。
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陽奈(プロフ) - ヒスイさん» ありがとうございます!全部してくれるなんて本当にありがたいです。私も神威と総悟好きなのでとても嬉しいです!! (2016年12月1日 16時) (レス) id: ef48a049d9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 作品に参加頂きありがとうございます!!!銀魂大好きな私ですが(主に神威と総悟)!!!好きなキャラだったのでめっちゃ嬉しいです♪♪評価お気に入り登録コメントの3点致しました!これからも更新頑張ってください!!応援してます!! (2016年12月1日 15時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時:2016年11月27日 16時