暴走 ページ25
・
ーーーさぁ、勝負の時はやって来た
いつもなら神楽達とわいわいはしゃぎながら食べるところだが、今の私にそんな余裕はない
意を決して沖田を探したのだが。
「……いない」
そう、姿が見当たらないのだ
一体どこへ?
元気に校庭で遊ぶようなガラでも無いだろうに。
「ねぇ、トシ!沖田何処にいるか知らない?」
「総悟?総悟なら屋上か中庭かで昼寝してんだろ」
なるほど彼奴らしい
トシに礼を述べ、パーカーの入った袋を持って私は教室を出た
*
先に中庭に行ってきたが、奴はいなかった
と、言う訳で今度は屋上に。
ギイィ・・・
重めの扉を押し開けると、
「あ、・・・」
探し人は、壁にもたれて眠っていた
「お、沖田!起きて!」
肩を揺するが、起きる気配は無く。
その内にふと、その端正な寝顔が目に入った
すっとした鼻筋に薄い形の整った唇。そして長めのまつ毛。
それは、誰が見てもイケメンだとしか言いようがない
「黙ってればかっこいいのに……」
ふと、独り言が漏れた
沖田が寝ているのをいい事に、一度出た言葉は続く。
「普段柔らかい表情しないから分かんないけど…寝顔は案外可愛いじゃん、なんてね」
そしてふと、触れたくなった
どうしてか、なんて理由は説明出来ない
でも私の手は、確実に沖田の顔へと引きつけられていく。
暴走が、止まらない
あと、数センチで手が沖田の�茲に触れてしまう、という時になって。
・・ーーーパシリ
私の暴走は止められた
ーー他でもない沖田によって。
「ぅわぁっ、おっ、沖田!!」
「寝込み襲おうとするたァ、いい度胸じゃねェか」
「ち、ちがっ、」
これじゃ単なる言い訳にしか聞こえない
実際、そう捉えられてもおかしくない事をしようとしてたのだし。
とにかく、私は話題を逸らすことに専念した
「えーとっ、トシが呼んでたよ?」
「嘘つけ。つーか、仮に真実だとしても行かねェ」
「あ、ソウデスカ」
「・・ーーーんで?こりゃァどういう了見だ」
私、5時限目を無事に迎えられないかもしれない…
61人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽奈(プロフ) - ヒスイさん» ありがとうございます!全部してくれるなんて本当にありがたいです。私も神威と総悟好きなのでとても嬉しいです!! (2016年12月1日 16時) (レス) id: ef48a049d9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 作品に参加頂きありがとうございます!!!銀魂大好きな私ですが(主に神威と総悟)!!!好きなキャラだったのでめっちゃ嬉しいです♪♪評価お気に入り登録コメントの3点致しました!これからも更新頑張ってください!!応援してます!! (2016年12月1日 15時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時:2016年11月27日 16時