【銀魂】せーりゃくけっこん°

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｢……総悟｣

｢なんでィ｣

｢良いよ、もう、抱え込まなくたって。…私、頭の回転は良くないし察しも悪いから、今まで全然気が付かなかったけど……総悟はずっと、何かを抱えてるんでしょ？｣







しかし、総悟は何も答えない。私なんかには、打ち明けられないようなデリケートな話なのかもしれない。

だけど、だけど。







｢…何となく、だけど……それが私も関係する事だって言うのは分かる。だから、何も力になれなかったとしても、私は、｣






ーーそれが何なのか、知りたい。





そう口にすれば、今度は総悟の瞳が迷いを生じたように大きく揺れた。

それを見た私も引いてしまいそうになるけど。
今日だけは、絶対に引かない。引くわけには、いかない。






｢………｣







総悟は、私をその真っ赤な瞳に映したまま、動かない。
直立不動で、じっと私を見据えている。


だけど、その“静”が“動”に切り替わったのは一瞬の事。






｢……んっ、！？｣






気付けば、ムカつく程に整った総悟の顔が目の前にあって、唇には柔らかい感触。
そして、私が状況を把握するより先に、それは離れて行った。







｢……てめェが、あんな事言うのが悪いんでィ｣







何も言うことが出来ない私にそう言い捨てて、総悟はそのまま部屋を出て行った。

私はぽかんと口を開けてただただ、固まっていた。
我に返ったのは、暫くして別件で報告に来た隊士に呼ばれてからである。

不安に効くいつも通り→←深い溝を

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