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青と赤の対峙 ページ29











「!?か、むい………」








驚きの色で顔が染まる。だけど、神威は私をちらりと一瞥しただけで、何も言わない。寧ろその鋭い視線は総悟に向けられている。








「中々戻って来ないと思ったら。…オキタソウゴ、だよね。こんな所まで来て、何の用?」

「ちゃんと覚えていたとはねィ。春雨の幹部様とあろう者なら、俺みてェな芋侍の事なんざ忘れちまってると思ってやした」

「……!」









『春雨の幹部』

その言葉に、声にはならなかったけど、私は僅かに息を呑んだ。しかし、当の神威に驚いた様子は微塵も感じられない。

ただ、何が可笑しいのか、目を細めてにっこりと笑うだけだ。









「あはは、何か知ってるとは思ってたけど、やっぱりね。それで?ソウゴは俺をどうしたいの?殺す?ブタ箱に入れる?」








そこまで言った神威の雰囲気が、突然変わる。

へらりと浮かべられていた笑みが凍りつき、同時に身体中から溢れんばかりの殺気を醸し出している。細められていた瞳は見開かれ、青く深い瞳孔が総悟を射抜いていた。


まだ私の腕を掴んだままの手にも力が込められ、少し痛むけれど、抗議の声を挙げられる状況ではない。








「キミがどう動こうが勝手だけど、この関係だけは、壊させやしないよ」

「どういう意味…?」








口をついて言葉が出た。自惚れだとしたらかなり恥ずかしいが、神威の言う「この関係」に私が含まれている気がしたからだ。

でも、そんなに神威が執着するような関係でも無ければ心当たりも無くて、つい口を挟んでしまった。

キミなら分かる→←何時しかの日に



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設定タグ:神威 , 銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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頑張ってください - ああああああああ久々に読んだら進んでてまた神威熱が… (2020年1月6日 1時) (レス) id: ac6d87c707 (このIDを非表示/違反報告)
自己満者 - 京篇凄い良くて、泣いちゃいました(笑)更新頑張って下さい! (2019年8月17日 15時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - むくさん» コメントありがとうございます。時間をかけて丁寧に書いたシーンなのでそう言っていただけるととても光栄です!これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 765bdcb728 (このIDを非表示/違反報告)
むく(プロフ) - 求婚シーンめっちゃ好きです〜!! (2019年5月25日 23時) (レス) id: 3bb4d6b7d5 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 匿名さん» 初めまして!そう言っていただけてとても嬉しいです。神威くんのイケメン台詞は割と心の声の方が潜んでいたりします笑これからもよろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2019年4月29日 20時) (レス) id: d60993068d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/  
作成日時:2019年1月8日 17時

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