impression ページ24
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「……総悟の、話?」
少し考える時間を与えてくれたのか、はたまたもっと問い詰めたかったのかは、私には判断でき兼ねるけれど。
少なくとも、そこに悪意が無いことくらいは、私にも読み取れた。
そして、思った。
ーー知りたい、と。総悟が普段、何を思って私と接していたのか。総悟の、本当の気持ちを、知りたい。
そんな思いを込めて力強く頷くと、それを皮切りに、総悟は口を開いた。
「俺が、てめェと初めて会ったのがいつだったか、覚えてんのかィ?」
「そりゃあ、勿論。私が近藤さんに拾ってもらった日。……大切な日だもの、忘れる訳ない」
武州という田舎に捨てられて。今じゃもう、その両親の顔さえ思い出せない。
幼かった私は、両親が居なくなって、独りぼっちで、寂しくて泣き叫んでいた。
あの時は捨てられたなんて思いもしなかったし、地球に差す陽の光がジリジリと肌を焦がして痛かった。
ーーそこへ通りがかったのが近藤さんだ。
「でもあの時、総悟、私の事嫌ってなかった?」
「あァ、嫌いだったぜィ?第一印象はこうだ。“小汚ェべそっかき”」
「……まんまじゃん」
感情に疎い私でも分かるくらいに嫌われていた。
ミツバさんが居る時はそうでも無かったけど、二人で遊んできなさいと言われれば、嫌がらせばかりだった。
まあ嫌がらせされるのは、今も昔も変わってないけど。
「第一印象がそれなら、今は何?」
「……そうだねィ、“鈍感メスゴリラ”ってトコか」
またまた酷い暴言を吐いた総悟に、突っかかる前に、そいつが次の言葉を紡ぎ。
「まァ、今はたった一言で表せる程薄っぺらくねェよ。他にもあるぜィ」
「……」
「ーー“惚れた女”とかな」
それに対しては、突っかかる所か、私は言葉を失ってしまったのである。
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頑張ってください - ああああああああ久々に読んだら進んでてまた神威熱が… (2020年1月6日 1時) (レス) id: ac6d87c707 (このIDを非表示/違反報告)
自己満者 - 京篇凄い良くて、泣いちゃいました(笑)更新頑張って下さい! (2019年8月17日 15時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - むくさん» コメントありがとうございます。時間をかけて丁寧に書いたシーンなのでそう言っていただけるととても光栄です!これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 765bdcb728 (このIDを非表示/違反報告)
むく(プロフ) - 求婚シーンめっちゃ好きです〜!! (2019年5月25日 23時) (レス) id: 3bb4d6b7d5 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 匿名さん» 初めまして!そう言っていただけてとても嬉しいです。神威くんのイケメン台詞は割と心の声の方が潜んでいたりします笑これからもよろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2019年4月29日 20時) (レス) id: d60993068d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/
作成日時:2019年1月8日 17時