検索窓
今日:19 hit、昨日:28 hit、合計:357,610 hit

商人らしからぬ ページ6



サイド無し






「ここ、だな」

「まさか、こんな形で会うたァ、思わなかったがな」





真選組局長、そして副長である二人は、解毒剤確保の為、A宅を訪れていた。

しかし、Aの気苦労の甲斐あって、二人は商人(仮)である旦那ーー神威については、まだ殆ど何も知らない。


そのせいか、やや緊張した面持ちで近藤がインターフォンに手を伸ばした。




ピンポーン


「………誰?」





豪勢な造りな扉が、いとも簡単に軽々しく開かれ、サーモンピンクの頭がひょこりと顔を覗かせる。

商人らしからぬ幼さを感じさせる男に、二人が面食らっている間に、神威は「…ああ、そうか」と何かに思い当たったように頷く。





「…その制服、おまわりさんでしょ?」

「ああ……其方はAちゃんの旦那さんの…神威くん、で合っているか?」





神威に尋ねられて、近藤は漸く我に返る。土方も例に漏れず、ポーカーフェイスを保ちながらも、驚きは隠せないでいた。





「そうだよ。それより、何の用?Aなら居ないよ」

「その事について、アンタに話があって来た」

「Aについて?何、気になるな」





元から浮かべていた柔和な微笑みが、更に深くなる。


不思議な男だ、と土方は思った。仕事場から、わざわざその伴侶についての話があると言われて、こんなに冷静…どころか、笑っていられるのだから。

違和感を覚えながらも、土方は口を開き、一連の流れについて説明を始めた。














「…ふーん、ジョウイシシだか毒薬だか知らないけど、それとAにどういう関係があるの?関係があったとしても、俺に話す意味は?」

「それは…」





流石に言いづらいのか、黙り込んだ土方。そこへ、近藤が口を挟む。





「実は、Aちゃんが、浪士共にその毒を盛られてしまったらしくてな。今、捕まってしまっている。君は宇宙を飛び回る商人なんだろう?その毒の解毒剤について、何か知らないか?」

海賊とお取引→←副長の判断



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (391 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1032人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モンブラン - とても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています。 (2018年12月27日 18時) (レス) id: e30eeb1aa9 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - limeさん» コメントありがとうございます。最高だなんてそう言って貰えてとても嬉しいです! (2018年12月20日 18時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 最高です…… (2018年12月19日 22時) (レス) id: d65845a82c (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 雨さん» おそくなってしまい、申し訳ありません!なんとか生還して参りました(笑)これからもよろしくお願いします! (2018年12月8日 14時) (レス) id: 9c5936b685 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - テスト頑張って下さい!更新楽しみにしてます! (2018年12月4日 22時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/  
作成日時:2018年10月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。