【銀魂】せーりゃくけっこん、

祝いの品 ページ47

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「…え？いい物、ですか？」





突然そんな事を言い出した姉御は着物の袂をゴソゴソと漁り、何かを探している様子。一体何が出てくるのだろうと身構えていると、それは二枚の紙切れだった。





「…え？京への旅行券、ですか？」

「そう！さっき商店街のクジ引きで当てたんだけど、日が合わなくて行けそうにないの。折角だし、旦那さんと行ってきたらどうかしら？」





…私からの祝い品だと思って、ね？

と、可愛らしくウインクする姉御。そんな姉御は綺麗だが、それとこれとは話が全く違う。私は慌てて首を横に振った。






「いやいや、そんなの行ける訳無いですよ！私、只でさえ最近隊務に穴を開けてばかりなんです。それに、私だけ旅行だなんて隊の皆に申し訳ないです」






それも神威と？

余計に無理だ。今ちょうど、彼奴との距離を測りかねているところで、混乱しまくりなのに、二人で旅行なんてとんでもない。


けれども、そんな私のモヤモヤを跳ね除けるのが何であったか、読者の皆さんは思い出して欲しい。






「隊務の事なら心配せずに、行ってくるといい！！」

「局長！？」
「そこで何しとんじゃゴリラァァァ！！！」






そう、近藤さんの曇りのカケラもない笑顔である。まあ今回はその顔面は無残に蹴り飛ばされてしまった訳だけれど。

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